手元にある、昭和10年代後半の新宿 帝都座演芸場のプログラム。
落語 柳家小きんはのちの五代目 柳家小さんだ。
時局漫才 小林美律子・坂野比呂志の坂野は活動弁士、浅草のレヴュー俳優を経て漫才を組み、戦後はバナナの叩き売りや物売り口上などの大道芸で活躍。
日活映画の封切り館だった帝都座の五階はダンスホールだったが、昭和15年には秦豊吉が社長の東京宝塚劇場(のちの東宝)の経営下に入り、東宝小劇場の姉妹館の位置付けで演芸場に。
昭和22年1月には、秦の発案でレヴュー劇場となり、初めて上半身裸の女性が舞台に登場した〝額縁ショウ〟が上演されて話題になった。