【西条昇のエンタメ日記】浅葱アゲハの空中ショーと石原さゆみのアイドル・ストリップ | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

仕事終わりで池袋ミカド劇場へ。
久しぶりに、布(シルク)やリング(フラフープ)を使ったシルク・ドゥ・ソレイユばりの空中パフォーマンスを得意とする浅葱アゲハのステージを堪能。
今回観たのはリングのほうで、冒頭から終盤近くまでストーリー性のあるダンスと演技で構成され、終盤になって空中に吊るされたリングに飛び移ってからの様々な技を畳み掛けるスピード感と切れ味が素晴らしい。
パリやベルリンのレヴュー・ショーで観た高い天井からの空中パフォーマンスもヒヤヒヤしたが、天井の低いミカドのステージでリングに足をかけて逆さになった浅葱嬢の頭とステージの床がわずか数十センチという状態で回転する様子もかなりスリリングだった。
今年6月上旬で二年半というキャリアに終止符を打つことが決まっている石原さゆみのキュートな表情や演技を活かしたステージは、彼女と同じ渋谷道頓堀劇場所属の先輩で80~90年代に元祖アイドル・ストリッパーとして活躍した美加マドカや影山莉菜の流れをきちんと受け継いでいるように見えた。
女性アイドルのファンは一度、石原嬢のステージを観ておいたほうが良いだろうな。