【西条昇の演芸日記】神楽坂の赤城神社でのあかぎ寄席NEXTの「浪曲、玉川太福」へ | 西条昇教授の芸能史研究

西条昇教授の芸能史研究

エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

昨日は神楽坂の赤城神社での「あかぎ寄席NEXT」の「浪曲、玉川太福」へ。
講談の神田松之丞、浪曲の玉川太福、落語の三遊亭萬橘が交互に独演会を行っていく4月スタートの企画で、今回は2回めとなる。
玉川太福はこの会では、広沢虎造の十八番の次郎長伝を二席ずつネタ下ろしをしていくとのこと。
港家小そめ「忠臣蔵 両国橋最後の勢揃い」、玉川太福「清水次郎長伝 次郎長と法印大五郎」、仲入り、玉川太福「清水次郎長伝 次郎長出立」。
客席には普段の浪曲の会では滅多に見られない若い女性の姿が多数見られた。
太福さんはいつもながら声量たっぷり。
節も啖呵も虎造のコピーではなく、太福流のカヴァーになっており、次郎長の貫禄と凄みも感じられた。
二席とも話がクライマックスに差し掛かったところで「丁度時間となりました」となり、その意外過ぎる終わり方に客席にはどよめきが広がる。
今回の続きは三ヶ月後のこの会で演じられるそうだ。
家に帰って、 虎造が今回のところで切らずに約50分で演じる「清水次郎長伝 法印大五郎(秋葉の火祭り)」を聴き直してみた。