私がベンチャーキャピタリストになった理由2 | 経営に終わりはない

経営に終わりはない

I believe the power of internet.

私は小学生の頃から将来会社の社長になりたいと思っていました。
当時はゲーム会社の社長になって最高に面白いゲームを作って
世界中の子供を自分の作品で熱狂させたいと思っていて、プロ

グラミングの勉強やゲームシナリオの作成に夢中でした。


大学生になっても、心に灯った火は静かに燃え続けていました。
色々なバイトを経験したり、経営者の伝記を読んだり、起業の勉強
会に参加したりと、少しではありますが起業することを意識した

動きをしていました。


大学2年生の後半、早稲田大学近辺の書店の経営書コーナーで

偶然、ベンチャー企業経営に関する一冊の本と出合いました。
その本の資金調達に関する章を読んで、初めてベンチャーキャピ
タルの存在を知ったのです。


それから大学の図書館でベンチャーキャピタルについて徹底的に
調べました。ベンチャーキャピタルの歴史、役割、事例、調べて
いくうちに、いきなり起業は無理だろうから、まずはベンチャー
キャピタリストになってベンチャー企業を見ながら勉強するのも
悪くないと思うようになりました。


当時はダブルスクールで大学以外にも公認会計士の学校(当時

の東京商科学院)に通っていて、ベンチャーキャピタリストに
なって企業の財務諸表を見ている自分を想像しながら苦しい試験

勉強に耐えたものです。


就職活動の時期になって、このまま公認会計士の勉強を続けるか、
企業に就職するかを迷いました。悩んだ末に最終目標である起業
に近づくにはやはり一旦就職した方が良いという結論に達しました。


当時はまだインターネット業界も存在していませんでしたし、若い

起業家というのは非常に特殊な存在でした。ベンチャー企業を
就職活動の選択肢としている学生は周りには皆無だった時代です。


就職活動はベンチャーキャピタル大手のジャフコや日本興行銀行
など金融面から企業を支える会社を本命として受けていました。
ところがたまたま友達の第一志望だった伊藤忠商事を一緒に受け
たら内定となり、ある方のアドバイスもあって商社に決めました。


そのアドバイスとは、まずは事業会社で勉強し、その後自分で

起業を経験してある程度経営経験を積んでから、その業界に特化

したベンチャーキャピタリストをやった方が成功するというものです。


このアドバイスは当時私が考えていたのと全く逆の発想なので

相当インパクトがありました。確かに調べてみると米国の有名な

ベンチャーキャピタリストには事業経験者が多かったのです。


今でもこの言葉は心に残っていて、サイバーエージェントの投資
育成事業のポリシーである、「投資はインターネット業界に特化する
こと」 「サイバーエージェントの小さく生んで大きく育てるという
経営ノウハウを投資に活かすこと」 に繋がっています。 (つづく)