こんにちは西条中央鍼灸院です。
本日のテーマはアキレス腱滑液包炎(ハグランド病)
かかとから足首にかけて痛みがある場合、さらにかかとにコブのような膨らみが出来ていればアキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の可能性があります。
アキレス腱滑液包炎とはどんな病気なのでしょうか?
【アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)とは】
アキレス腱滑液包炎とは、アキレス腱と踵骨が付着する付近にある滑液包に炎症が起こっている状態を言います。
滑液包とは、腱と骨が付着する部分の摩擦を軽減する滑液という潤滑油を含んだ袋のことで、滑液包炎はこの滑液包に繰り返し何らかの刺激が加わることで炎症による痛みが生じてしまうものです。
スウェーデンの外科及び整形外科医パトリック・ハグランド氏(Patric Haglund)の名から取って、ハグランド病とも呼ばれています。
【アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の原因】
アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の原因は、スポーツなど走る機会の多い運動中にかかとに圧迫を受けることです。
特に靴のかかとの部分の形状が自分の足と合っていないために、その圧迫や摩擦などの刺激が滑液包に負担をかけて炎症を起こしてしまいます。
靴を新しく新調した時など、靴が固くて足に馴染んでいない場合に多く見られます。
【アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の症状】
アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の症状は、足首やかかとの痛み、アキレス腱の付け根辺りからかかとにかけて痛みがあります。
また滑液包の炎症に伴って、かかとに腫脹や発赤が見られます。程度によって痛み方は違いますが、進行すると歩けないほど痛むこともあります。
【アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の治療】
アキレス腱滑液包炎(ハグランド病)の治療は、保存的治療が基本となります。
しばらく運動は中止し安静にすることを前提に、炎症をアイシングや抗炎症剤で抑え、痛みが強い場合は鎮痛剤を使用して対応します。
靴のサイズや形状を見直すことや、インソールやヒールパッドなどの補助器具を使用することも重要です。
踵骨が元々後方に出っ張っているような方で、保存的治療では再発を繰り返すような場合では、踵骨の一部をカットする手術も検討されます。