勤行(ごんぎょう)について


仏前で式次第に則って読経することを勤行という。一般的には「お勤め」や「お参り」と言うことが多い。勤行の内容は宗派によって異なり、同じ宗派であっても勤行の趣旨によってその内容は変わってくる。
 
元々勤行という言葉は何かに励むという意味であり、仏教用語として用いる際は、懸命に修行をすることを意味していた。仏道修行の中でも一番広く行われているのが、仏前を飾って読経することだろう。そこから勤行が仏前での読経を指す言葉になったと思われる。それは現在の日本仏教が、仏様を祀ることを最重要視していることの表れと言えるだろう。
 
どんな仏様を祀り、どのように仏前を飾り、どんな教えを説いているお経を読むのか。それらを考えることによって、より充実した勤行ができるようになり、仏様の導きを感じられるようになるだろう。