西方極楽浄土について

 

 阿弥陀様は全ての人を救うことを願って仏となり、西方に極楽という浄土を築いた。

 

 極楽とはどんな浄土なのか。『阿弥陀経』によれば、極楽にある建物や池や樹などは宝石で飾られて光り輝いている。当時のインドでは宝石は神聖なものであり、極楽が神聖な世界であることを表している。

 

 また、極楽では音楽や鳥の鳴き声、風の音に乗って仏様の教えが聞こえてくる。それを聞くと自然と仏道に励まんとする心が湧き起こる。

 

 このように、阿弥陀様の築いた浄土には苦しみがなく、心の安楽だけがある。だからこの浄土は極楽という名であると『阿弥陀経』に記されている。

 

 誰もが西方極楽浄土に行って仏となれるそういう道を用意してくださったことが、阿弥陀様の慈悲である。だから私達は阿弥陀様と西方極楽浄土を選ぶべきだと法然上人はおっしゃっている。極楽を築いた阿弥陀様の思いを改めて考えて欲しい。