僧侶に対して仏事の謝礼として渡す金銭を「お布施」と呼ぶが、仏教における布施はこれだけを指す言葉ではない。

布施は現在では仏教用語として使われるが、元々は漢語で「物を施し与える」という意味で使われていた言葉である。中国に仏教が伝わった時、サンスクリット語で「施す」という意味のdanaが布施と翻訳され、やがて僧侶への施しを指す言葉になった。

 仏教における布施は、物を与える以外にも教えを説くことや心を慰めることなども含まれる。人の為に何かをすることが布施である。私達は日常の中で様々な布施をいただいているはずだ。そのことを感謝し、わずかながらでも誰かに布施を与えられるようになりたい