先日、全国からお庫裏さんたちが集まる秋の研修会がありました。
その日は台風と重なることもなく、晴天に恵まれた日でした。
忙しい中、59名も集まることができました。皆さん、お元気そうで何よりでした。
研修内容は、愛知県犬山市にある日本庭園の「有楽苑」の散策、岐阜県加茂郡八百津町の善慧寺(ぜんねじ)参拝、同じく八百津町の「杉原千畝記念館」見学と目白押しでした。
日本庭園の有楽苑を訪れたのが最初でしたが、丁度、結婚式の前撮りの最中でした。華やかな花嫁に秋晴れが見事にマッチしていました。特別な瞬間に立ち会えて幸せな気分になりました。また、苑内にある国宝の茶室「如庵(じょあん)」を見ることができました。時間の都合上お茶をいただくことはできませんでしたが、日本らしい趣のある造りでした。有楽苑全体的には、紅葉が始まっていないこともあり、緑のグラデーションが美しい印象でした。
昼食後、善慧寺様を参拝させていただきました。
こちらは西山上人(せいざんしょうにん:法然上人の弟子で、浄土宗西山派の始まりの人)が建立されたお寺です。

善慧寺様は落ち葉さえもなく、窓も廊下もピカピカとしている様子が目を引きました。掃除を毎日されていることが伺えました。
会館でお話を聞かせていただいたのですが、縁のお話と「靴を揃える」「挨拶ができる」「いただきますが言える」ことが大切だという話が特に心に残りました。どれも当たり前なのですが、しっかりと向き合うと奥深いです。
善慧寺様の参道やお庭には石臼が並べられていました。このため、美濃の石臼寺とも呼ばれています。

他にも可愛らしい石像が目を楽しませてくれました。


最後に訪れたのは杉原千畝記念館です。
杉原千畝はナチスドイツの迫害から逃れるために脱出してきたユダヤ人6000人の命を救った八百津町出身の外交官です。史実としては知っていますが、杉原千畝が救えた人と救うことができなかった人のその後の出来事を比べると天と地の差があり、改めて杉原千畝の決断は人として素晴らしい決断をされたことを実感しました。
来年は1泊研修にです。また皆さんと楽しく過ごすことができると思うと、今から楽しみです。