昨日見ていたテレビ番組で、「アンドロイドが怪談話をする」という企画をやっていました。
プログラムした台本をアンドロイドが読み上げるのですが、間や抑揚が全くないので臨場感がありません。
そこで音の高低差をつけたり、間を入れたりすると、徐々に雰囲気が出てきました。
調整が進んでいくと、アンドロイドの無機質な声や動きが、かえって恐怖を醸し出すようになってきます。
語り手の無機質さは、聞き手を怪談に引き込むために重要らしいので、その点ではアンドロイドにうってつけです。

この番組では以前に「アンドロイドと人間が漫才をする」という企画もやっていました。
その際も間と抑揚の問題に苦労しつつも、「人間が言うと生々しすぎて笑えないけど、アンドロイドが機械的に言うと笑えるギャグ」が活用されていました。

アンドロイドが人間に近づくほど、両者の違いが際立つ。
でも両者の違いこそが、アンドロイドならではの魅力でした。
人間との違いが魅力として生かせるほど、アンドロイドも進化しているようです。