昔むかし、他大学の経済学部の友人と話した時のこと、
私が、「大企業の生産品を運搬する旧国鉄(現JR)の貨物料金
が、一般の料金よりも安すぎる設定になっているのは公正では
ない」と言ったら、
友人は、「大企業の貨物料金が安ければ、その分が製品の価格
に反映されるのだから、不公正ではない」と反論した。
「そうじゃないだろう、公正公平な、自由経済の建前に反する
だろう。自由競争の原則に反する不公正がまかり通ることに
問題があるんだよ」と抗弁したかったが、こんな人物と話して
も仕方が無いと思って、敢えて、抗弁しなかったが、
未だにモヤモヤしたものが残っている。
同じように、最近、経済学者を称する方々に、よく使われる
「経済の好循環」という言葉についても、なんだか騙されて
いるかのようなモヤモヤ感がある。
「無理矢理にでも賃金を引き上げたら→需要(購買意欲)が
高まる→製品が沢山売れる」から、「経済の循環が良くなる
→だから良いのだ」と言う論理だが、
螺旋階段を上から見るような立ち位置から見ると、
単に、円周上をぐるぐる回転運動しているに過ぎず、
一方では、物価が上り続けるだけのことではないのか?
(螺旋階段状の上達というのは、習い事で良く言われる
ことだが、カテゴリーが全く異なる。)
その結果、「物価がどんどん上がり続ける→経済弱者は
更に貧困に陥る」ように思われる。
結局、一番税金を納めている中間層や貧困層の切り捨て
策に過ぎないのではないのだろうか?
また、老齢層の大多数は、年金を値上げされなければ、
姥捨て山のように、捨て殺しにされることだろう。
現役時代に多額の年金納付金を納めているのに、
その原資を政府によって他の用途に使い果たされて
しまい、補償されないのは、理不尽だろう。
それでも政権政党に投票を続ける、愚かな老人が
如何に多いことか。
文系の事項は理系と異なり、決着が明白に着かないことが
多々ある。
例え、後に誤っていることが分かっても、うやむやのうち
に言葉巧みに言い逃れることも可能だから、無責任に
時流に乗って発言されることが多いように思うが・・・。
どなたか、頭の良い方が教えてくだされば、ありがたい。
(了)