聞きたくもない噂というものは、
世の中にある。
ここは狭い街だ。
一昨日、わたしの好きな人が他の人とデートしているよ、と教えてくれた人がいた。
今日は働くお店のスタッフから、好きな人の相手の具体的な名前ある噂聞く。まあ、噂。火のないところに煙は立たないと申しますが。だけど、その具体的な名前の女の方は知っているし、昔々、接客したこともある。その時、彼女はご機嫌うるわしくなく、いきなり自分のグラスの酒をわざと倒したのである。そんな経験は初めてで、えらく印象的だった。
世の中にある。
ここは狭い街だ。
一昨日、わたしの好きな人が他の人とデートしているよ、と教えてくれた人がいた。
今日は働くお店のスタッフから、好きな人の相手の具体的な名前ある噂聞く。まあ、噂。火のないところに煙は立たないと申しますが。だけど、その具体的な名前の女の方は知っているし、昔々、接客したこともある。その時、彼女はご機嫌うるわしくなく、いきなり自分のグラスの酒をわざと倒したのである。そんな経験は初めてで、えらく印象的だった。
だけど、今はわたしの一方的な想いであり、付き合ったわけでもない。わたしだって、飲みに行くのは好きだから。
二十代、三角関係の恋愛で、最初は若いし勢いもあったから良かったが、あとで苦しんだ。もがいた。最初は彼女いるなんて知らなかった。夜に電話できないとか、土日会えないとか、もう無理だ。昼間の逢い引きばかりも。まあ、好きな想いが越えたけど。その三角関係の一つの矢の女の人も知り合いだった。
もつれてくるのかな。久しぶりに人を好きになり、自分の求愛のパターンが十代の初恋の時から、変わってないことに苦笑い。駆け引きできない、待てない、たまにピストルの暴発みたいに、溢れ出す。性急なんだ。だけど、好きな人に口説かれていると感じたわたしは、錯覚だったのか。
川上弘美の名著「センセイの鞄」をそんな中たまたま再読。
二十代、三角関係の恋愛で、最初は若いし勢いもあったから良かったが、あとで苦しんだ。もがいた。最初は彼女いるなんて知らなかった。夜に電話できないとか、土日会えないとか、もう無理だ。昼間の逢い引きばかりも。まあ、好きな想いが越えたけど。その三角関係の一つの矢の女の人も知り合いだった。
もつれてくるのかな。久しぶりに人を好きになり、自分の求愛のパターンが十代の初恋の時から、変わってないことに苦笑い。駆け引きできない、待てない、たまにピストルの暴発みたいに、溢れ出す。性急なんだ。だけど、好きな人に口説かれていると感じたわたしは、錯覚だったのか。
川上弘美の名著「センセイの鞄」をそんな中たまたま再読。
主人公のツキ子さん、三十代後半、未婚。なじみの居酒屋で高校の恩師で妻に蒸発されたセンセイに再会。二人は居酒屋で行き会えば、一緒に飲む。この居酒屋で飲む会話、つまみ、空気が大好きで、晩酌しながら、読むと最高な一冊。
本の中のツキ子さんはセンセイにひかれていく。だけど、センセイはなかなか自分の思い通りになってくれない。だんだんツキ子さんは、酔いつつ、たまらなくなる。どっかの恋と似てますね。
酔って溢れる思いを伝えたいツキ子さんは、
「だだっ子ですから、わたし。そう言いながら、わたしはセンセイの皿の上にのっている鮎の骨をさわった。やわらかく骨はたわんだ。センセイはわたしの肩から手をはずし、ゆっくり杯を口に運んだ。わたしは一瞬センセイにもたれかかった。それからすぐに離れた」
本より引用。わたしももたれかかりたい。噂を教えてくれた人はわたしに言った。「あの人はもてるからやめなよ」と。三角関係の昔の男ももてる方でした。繰り返しはいやだ。落ち着きたい、まったりゆっくりしたい。人の想いってもつれるね、そんな初夏。切ないな。どうしようもないな。静観しよう。おとなしく。冷水を浴びたみたいな夜でした。
本の中のツキ子さんはセンセイにひかれていく。だけど、センセイはなかなか自分の思い通りになってくれない。だんだんツキ子さんは、酔いつつ、たまらなくなる。どっかの恋と似てますね。
酔って溢れる思いを伝えたいツキ子さんは、
「だだっ子ですから、わたし。そう言いながら、わたしはセンセイの皿の上にのっている鮎の骨をさわった。やわらかく骨はたわんだ。センセイはわたしの肩から手をはずし、ゆっくり杯を口に運んだ。わたしは一瞬センセイにもたれかかった。それからすぐに離れた」
本より引用。わたしももたれかかりたい。噂を教えてくれた人はわたしに言った。「あの人はもてるからやめなよ」と。三角関係の昔の男ももてる方でした。繰り返しはいやだ。落ち着きたい、まったりゆっくりしたい。人の想いってもつれるね、そんな初夏。切ないな。どうしようもないな。静観しよう。おとなしく。冷水を浴びたみたいな夜でした。
「センセイの鞄」川上弘美 文春文庫
2008.7