お次は、鋳込み達人の林さんの工房へ、鋳込みを見学しました。
鋳込み(いこみ)とは、大理石の型に、液状にしたやきものの元を流し込み、
成形をしていく手法です。
例えば、急須の場合、各部位(本体、持ち手、茶こし部分等)ごとの型に入れ、
できたものを合体させていくそうです。
石と水、ケイソウを混ぜた泥漿という液体状のものを石膏型に流し込みます。
急須などは、取手や注ぎ口など部位を分けて個々の部品を作ります。
それらを泥漿でつなぎ、ここでの作業は完了です。私も実際に急須に取手をつけさせていただきました。単純作業に見えても、これが結構緊張します。1つ1つの陶器に職人さんの愛情が詰まっていることを肌で感じました。
工房には、仕上がった急須が天日干しされていました。美しいです・・。
お次は、手ろくろ(蹴ろくろ)を見学しました。人の手から生み出される陶器の素晴らしさに魅了されてしまいました。
作品づくりを披露してくださった林さんの人間は亡くなっても、モノは残るというお話がとても印象的で、職人のモノづくりへの魂を感じました。
徒歩で次の見学場所に向かう際、陶石場に立ち寄りました。
この地面が、壁が、陶器の原料なのだと思うと、少し不思議でした。
「波佐見再発見塾2011」1日目はいよいよ終盤に次回もお楽しみに