昔から政財界には占いに傾倒する人物が多い。佐藤栄作氏は公邸で風呂上りにトランプ占いにふけり、中曽根康弘氏も「八卦を見る」と語っている。松下幸之助氏は新製品の発売時期や事業の先行きについて、時に占い師に助言を求めたと言われている。さらに、二階堂進氏や桜内義雄氏らが頼ったという「小田原の神様」村上嘉章氏や、「永田町の陰陽師」こと富士谷紹憲氏など、大物政治家たちに信頼されて名を馳せた占い師たちも、数多くいた。