妙覚寺
は稲城市にある建立200年を超える開祖 栄西 臨済宗のお寺
昨晩は祖母の七回忌のため足を運んだ次第です
こちらのお寺の住職は私の小、中、高の同級生であり
私と違い立派な御仁になられています
このような御仁とこのような伝統と歴史、そして格式がある霊験な場所に膝を突き合わせると
私みたいな信仰心を持ち合わせていない人間でも厳かな気持ちになるのが不思議なものです
さて
臨済宗といえば禅宗の一つ
この禅宗の教えの一つに「夜盗術」という寓話があります
泥棒の親子の話で
掻い摘んで話すと
子が父に泥棒の極意を教えてくれと言い
それに承諾した父が息子を連れて泥棒に入る
父は盗みに入った屋敷の押入れにあった長持ち(デカイ長方形の箱)に息子を閉じ込め
「泥棒~」と叫ぶと同時に逃げ去る
その後
息子は長持ちの中で猫のもの真似をしたり、井戸に石を投げ込んだりして命からがら家に逃げ帰る
息子はもちろん父に何故いきなりあんなことをしたのかと詰問する
そこで父は息子に云う
「俺が猫のもの真似や井戸に石を投げ込むことを教えたか?」
息子は答える
「いや、ない」と
それに対して父は答える
「それが極意だ」 と
極意とは自分で考えるもので、他人から教わるものではないということを父は息子に伝えたかったらしい
要は「自分で考えろ」ってことだ
何とも面白い寓話でないか
宗教的な善の理解のために泥棒を引き合いに出すのが何よりも興味深い
ユーモアさえ感じる
さて
何故いきなりこんな話を持ち出してきたのか?
最近、私のイメージがただの変態変質者というグローバルな称号が定着しつつあることに危機感を覚え
フレキシブルな変態という印象が希薄になっているために
インテリジェンヌな変質者にトランスフォーマーするために
少し知識を披歴したかっただけなのです
スケールはデッカいが
規模は小っちゃい
パソコン
と
コンピューター
の
違いって?
そんな私は
プライスレス