今までの転勤生活を振り返れば、いろいろとあった。
最初に行ったのはヨーロッパの国。
子供は、2歳前と5ヶ月の乳児だった。
初孫のMは私の両親がよくよく可愛がっていたこともあり、
別れは辛いものになるだろうな、と思っていた。
が、想像をはるかに超えたインパクトを「ジジ・ババ」に与えてしまったようだった。
旦那さんは先に旅立っていて、私が一人でチビ2人を抱えての出発。
当日は、よせばいいのに両親が成田まで見送ってくれた。
出国が近づくにつれ、うなだれ気味になる両親。
涙を見せたことのない父の目が真っ赤だ。
今度一緒に暮らせる日はいつになるか分からなかった時分だった。
「今時、いつでも帰ってこられるじゃない?」と言われるが、
正味18時間は掛かっていたので小さい子を連れてはそうそうと帰れなかった。
それでも別れの時間はやってきて、タオルで口を覆う母、「への字」の口が治らない父。
私も涙。涙。
出国審査を終えると、見送りの人たちが上階のガラス越しから私達を見れる。
ふと見上げると、またよせばいいのに、まだ見ているではないですか?
ベビーカーに乗った長女、補助椅子に括られた次女。
長女も見上げ、「ジジ・ババ」の姿を確認した。
大人がみんな泣いているのを子供心に変だとかんじたんでしょう。
腹の底から搾り出すように 幼子が体を震わせ、野太い声で
「ば~~~~ば~~~!!!!!!」
周りが振り向くほどで、当のバーバはその声にさらに涙があふれたようで、後ろを向いてしまった。
モップがけが必要だったようだ。
このときから、海外旅行の出発になる楽しい場所「成田」ではなくなり、
お別れが、一際淋しい場所に変わった瞬間でした。