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母は旅立ちました~娘のつぶやき~

スキルス性胃がんが見つかってから、約1年4カ月。抗がん剤治療を止めて、緩和ケア病棟に入院していた母は旅立ちました。母大好きなアラフォー娘のつぶやきです。

「手術のこと、聞いた・・・・・」

か細い声で言う母。



「そうそう、なんだか胃は取らない方が

今後の治療のためにもいいんだってね!」

と答えるわたし。兄もなんか軽い感じで答えている。


ボーっとしている母にこれ以上なんて声掛けて

いいのか。本当に切なく胸が張り裂けそうだった。



でも、母がこう言った

「お母さん、抗がん剤がんばるよ!!!」



こうして、1年間の抗がん剤治療がスタートした。

翌日・・・



朝、父から電話あり。


「本当にありのまま話すってことでよかった

のかなぁ・・・」


「兄さん(母の兄)から電話があって、やっぱり

言わない方が・・・って言われた」



と、すごく弱気になっている。

この後病院で合わせる顔がない、と思っている

んだろうなぁ、と思った。


こんなとき、男の人って弱いね(><;)



わたしだって朝からなんか緊張してて

食欲もない状態だったけど・・・


「これしかないよ、よかったんだよ。隠してどうなるの?

いいこと何もないよ。お母さんの性格わかるでしょ?」


と父を慰め?父と一緒に病院へ向かった。



予定の時間に集中治療室から出てきた母。

待っていた3人。母のベッドについて病室へ。


すると母から

「手術のこと、聞いた・・・」と話し始めた。



父は「ありのままを伝える」という決断をしてくれた。

(母がいないと何もできない父はパニック状態で

この日のことをあまり覚えていないようです。)


おじさんおばさん達も、わたしたちの意見を尊重して

くれて、お母さんには嘘ついてもわかっちゃうよね・・・と

最後はみんなが納得し、母に手術はできなかったことを

先生から告げてもらうことにした。



母は術後24時間は集中治療室に入り、

翌日病室へ移動する。


その病室へ移動する時間には、父、兄、わたしで

病院へ行く約束をして病院を後にした・・・



長い一日だったなぁ・・・


車に乗るとポロポロポロポロ涙がこぼれた・・・

なんの涙かな・・・


たぶんきっと、母が翌日先生から話を聞いて

大きなショックを受けると思ったからかな。。


完治しないって言われたからかな。。


わかんないけど、まっすぐ家に帰る気に

なれなくて、ドライブしてから家に帰った。