「手術のこと、聞いた・・・・・」
か細い声で言う母。
「そうそう、なんだか胃は取らない方が
今後の治療のためにもいいんだってね!」
と答えるわたし。兄もなんか軽い感じで答えている。
ボーっとしている母にこれ以上なんて声掛けて
いいのか。本当に切なく胸が張り裂けそうだった。
でも、母がこう言った
「お母さん、抗がん剤がんばるよ!!!」
こうして、1年間の抗がん剤治療がスタートした。
「手術のこと、聞いた・・・・・」
か細い声で言う母。
「そうそう、なんだか胃は取らない方が
今後の治療のためにもいいんだってね!」
と答えるわたし。兄もなんか軽い感じで答えている。
ボーっとしている母にこれ以上なんて声掛けて
いいのか。本当に切なく胸が張り裂けそうだった。
でも、母がこう言った
「お母さん、抗がん剤がんばるよ!!!」
こうして、1年間の抗がん剤治療がスタートした。
翌日・・・
朝、父から電話あり。
「本当にありのまま話すってことでよかった
のかなぁ・・・」
「兄さん(母の兄)から電話があって、やっぱり
言わない方が・・・って言われた」
と、すごく弱気になっている。
この後病院で合わせる顔がない、と思っている
んだろうなぁ、と思った。
こんなとき、男の人って弱いね(><;)
わたしだって朝からなんか緊張してて
食欲もない状態だったけど・・・
「これしかないよ、よかったんだよ。隠してどうなるの?
いいこと何もないよ。お母さんの性格わかるでしょ?」
と父を慰め?父と一緒に病院へ向かった。
予定の時間に集中治療室から出てきた母。
待っていた3人。母のベッドについて病室へ。
すると母から
「手術のこと、聞いた・・・」と話し始めた。
父は「ありのままを伝える」という決断をしてくれた。
(母がいないと何もできない父はパニック状態で
この日のことをあまり覚えていないようです。)
おじさんおばさん達も、わたしたちの意見を尊重して
くれて、お母さんには嘘ついてもわかっちゃうよね・・・と
最後はみんなが納得し、母に手術はできなかったことを
先生から告げてもらうことにした。
母は術後24時間は集中治療室に入り、
翌日病室へ移動する。
その病室へ移動する時間には、父、兄、わたしで
病院へ行く約束をして病院を後にした・・・
長い一日だったなぁ・・・
車に乗るとポロポロポロポロ涙がこぼれた・・・
なんの涙かな・・・
たぶんきっと、母が翌日先生から話を聞いて
大きなショックを受けると思ったからかな。。
完治しないって言われたからかな。。
わかんないけど、まっすぐ家に帰る気に
なれなくて、ドライブしてから家に帰った。