昨日、院卒総合職の第一次試験を受けてきました。
結果としてはマークミスしてなければ多分一次は通ったかな?という感じです。
総合職試験自体は数年前から旧国家一種に変わるまのとして始まっているわけですが、
司法試験受験生との関係において今年から大きく変わった点があります。
それは、試験の日程が後ろ倒しになったということです。
これまで、総合職の一次試験は司法試験の直前の週にありました。
なので本命の司法試験の直前の1日を総合職試験に割くことを避けようと受験を念頭にも置いていなかった人がほとんどだと思います。
しかし今年から民間の就職活動が後ろ倒しになったことを受けてだと思うのですが、総合職の一次試験が司法試験の後に行われることになりました。
これは司法試験受験生にとっては非常に朗報だと思います。
なので正直今年の院卒者の行政区分(司法試験受験生に一番向いている区分)の受験生は相当増えるものと思っていたのですが、
蓋を開けてみると意外にもほとんど受験生は増えていませんでした。
これはそもそも総合職試験の日程が変わったことや、司法試験と総合職の一次試験の内容が重なっていることを知らなかった受験生が多かったからではないかと考えています。
日程が変わったことについては既に述べたので、以下では後者の試験の異同について少し説明したいと思います。
総合職の行政区分は第一次試験(マーク式)→第二次試験(筆記、集団討論、面接)→官庁訪問
と進む訳ですが、
一次試験は半数以上の問題が、二次試験の筆記に至ってはほぼ全ての問題が司法試験の知識が流用可能だと思っています。
ですが、僕もまだ一次試験が終ったに過ぎないので今回は一次試験についてのみ書きます。
一次試験はマーク式の試験で専門科目(40問)と教養科目(30問)で構成されています。
そして専門科目は分野を選ぶことができ、ここで法律を選択すると、
40問のうち37問が憲法、民法、行政法、刑法、商法から解くことができます。
これらは言わずもがな司法試験科目です。
そして残った3問については労働法、国際法等からの選択が可能であり、
国際法については僕の選択科目ではないのでわからないのですが、労働法については司法試験の知識で充分対応することが可能なものとなっています。
つまり司法試験の選択科目次第では40問全てが知り馴染んだ問題から出されるということです。
実際僕は専門科目については一年分過去問を解いただけで本番に望みましたが、
過去問では9割弱、本番では8割得点することができました(今年の法律科目は難化したらしいです)。
そうなると司法試験受験生にとって一次試験で問題となるのは教養科目(30問)をどうするかという点に帰着します。
教養科目は簡単に言えば難しい適性試験って感じです。
教養科目の得手不得手は人によりけりなのでとりあえず一度過去問を解いてみることをお勧めします。
しかし総合職で相当厄介なのが過去問の入手方法です。
「20XX年総合職過去問題集」といった類の参考書はおそらく市販されていません。
過去問を持っている友達がいる人はいいのですが、
僕のように(?)そのような友達がいない場合、情報公開請求によることになります。
ところがこの情報公開請求は申請→回答→請求→開示
のような数度のやりとりが必要で、
僕の場合申請書類を送付してから開示を受けるまで1ヶ月弱かかりました。
なので、少しでも総合職の受験を考えている人は早めに開示請求することをおすすめします。
そして過去問を解いてみると多くの司法試験受験生は数的処理で躓くと思います。
数的処理は司法試験では全く使わない部分の脳を使うイメージで僕はまるでダメでした。
しかし僕の場合は判断推理(嘘つき問題とかそういうの)と文章読解が比較的得意だったので何とかなった感があります。
なので、教養科目の全てがまるでダメな場合は足切りのおそれがありますが、その中の一部がダメでも一部が得意ならば、専門科目の得点次第では逃げ切りが可能です。
以上色々書きましたが、
とりあえず一度過去問を解いてみることに尽きると思います。
また進展があったら何か書きたいと思います。
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※この記事はlawperon-to-highlawyerで更新したのを転載したものです。元サイトの方が読みやすいと思われます