知り合いの方から献本いただいて、柘植拓夫さんの「さよなら、ヴァニティー」という本を読みました。

小説のようなタイトルですが、この本はNHKの大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」の人物デザインを手がけている柘植拓夫さんの、「自分をデザインする」をテーマにした本です。
今ちょうど私も平清盛を見ているところなので非常に興味深かったです。
読んでみると、柘植さんの持論や、これまでのお仕事などについて書かれた散文集のような感じでした。
文章がとても美しいので、読んでいると柘植さんの異次元的世界観に引き込まれていきます。
「自分をデザインする」って何かというと、この本の中では
「自分をよりよく変化させていくこと」を自分をデザインする、と言っています。
人は誰も、変化を望む生き物である、と。
そして柘植さんは、ヘアメイクアーティストとしてこれまでに数々の美人女優などとも仕事をしてきた方であるのですが、人の美しさというのはその姿形ではなく、その人の思想や、変化していこうとする「揺らぎ」の中にこそあるのだ、とおっしゃっています。
シミやしわを必死にどうにかしようとするのが美しいのではないよ、と。
なかなか勇気付けられるお言葉です。笑
その昔、千利休は中国製の美しい器などがもてはやされていた時代に
あえて竹を切っただけの花瓶に美しさを感じ、新しい美の価値観を生み出して
いったというようなエピソードが紹介されていましたが、
著者の柘植さんんも千利休と同じく「絶対的審美眼」を持った人なんだろうなと感じました。
ちなみに、タイトルにもなっている「ヴァニティー」とは、直訳すると「虚栄心,うぬぼれ」という意味です。
タイトルには「虚栄心を脱ぎ捨てろ」という意味がこめられています。
人は主観ではなく客観をもってしてしか「美」というものについて語れない、ということもおっしゃっています。
この本も客観性を保つために書き下ろしではなく、対談相手との口述を後日文字にするというスタイルをとっていらっしゃいます。
分厚い本なので読むのに1週間ほど時間がかかりましたが、「美」や「デザイン」というのあいまいで言語化することが難しいジャンルだと思うのですが、この本ではしっかりと柘植さんというアーティストのフィルターを通して文字や概念としてアウトプットされており、全くの異次元な価値観に触れた気がして経験はなかなか新鮮で面白い体験でした。
さよならヴァニティー/柘植 伊佐夫

¥1,995
Amazon.co.jp

小説のようなタイトルですが、この本はNHKの大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」の人物デザインを手がけている柘植拓夫さんの、「自分をデザインする」をテーマにした本です。
今ちょうど私も平清盛を見ているところなので非常に興味深かったです。
読んでみると、柘植さんの持論や、これまでのお仕事などについて書かれた散文集のような感じでした。
文章がとても美しいので、読んでいると柘植さんの異次元的世界観に引き込まれていきます。
「自分をデザインする」って何かというと、この本の中では
「自分をよりよく変化させていくこと」を自分をデザインする、と言っています。
人は誰も、変化を望む生き物である、と。
そして柘植さんは、ヘアメイクアーティストとしてこれまでに数々の美人女優などとも仕事をしてきた方であるのですが、人の美しさというのはその姿形ではなく、その人の思想や、変化していこうとする「揺らぎ」の中にこそあるのだ、とおっしゃっています。
シミやしわを必死にどうにかしようとするのが美しいのではないよ、と。
なかなか勇気付けられるお言葉です。笑
その昔、千利休は中国製の美しい器などがもてはやされていた時代に
あえて竹を切っただけの花瓶に美しさを感じ、新しい美の価値観を生み出して
いったというようなエピソードが紹介されていましたが、
著者の柘植さんんも千利休と同じく「絶対的審美眼」を持った人なんだろうなと感じました。
ちなみに、タイトルにもなっている「ヴァニティー」とは、直訳すると「虚栄心,うぬぼれ」という意味です。
タイトルには「虚栄心を脱ぎ捨てろ」という意味がこめられています。
人は主観ではなく客観をもってしてしか「美」というものについて語れない、ということもおっしゃっています。
この本も客観性を保つために書き下ろしではなく、対談相手との口述を後日文字にするというスタイルをとっていらっしゃいます。
分厚い本なので読むのに1週間ほど時間がかかりましたが、「美」や「デザイン」というのあいまいで言語化することが難しいジャンルだと思うのですが、この本ではしっかりと柘植さんというアーティストのフィルターを通して文字や概念としてアウトプットされており、全くの異次元な価値観に触れた気がして経験はなかなか新鮮で面白い体験でした。
さよならヴァニティー/柘植 伊佐夫

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