革の財布というのはいろいろありますが、素材の革自体はもともと傷があります。これは不良品とかそういうことではなく、どんな革でも傷があるものなのです。生きているときにできた傷ですね。

製作の過程で革の傷を隠す色づけ方法である顔料仕上げと、その反対に革の傷を活かして味のある財布に仕立てる染料仕上げという色づけ方法があります。

日本の財布ブランドはほとんど前者の染料仕上げですが、こちらのブランドは後者の顔料仕上げです。

生の革の傷や経年変化を楽しんでいただく深みのある財布なのです。

財布ごとにそれぞれ傷の形や位置などが違いますので、あなただけの味わいのある財布ということになります。それゆえ、年を経るごとに愛着がわいてくるという方が多いのです。