私は男性が苦手です。軽く接するくらいなら平気ですが、深くというか しっかり接するのが苦手です。

初めて男性に殴られたのは小学校3、4年のころでした。私が通っていた学校が廃校になり、村内の別の学校と統合した後でした。 彼ら(2人いました)は私を殴ったり蹴ったりするのをライフワークにしていたようです。なぜ殴るのだときいたら 私が泣かないからだといわれました。 泣くまで続けると。
私は泣きませんでした。
今考えれば馬鹿馬鹿しいのですが、私はこの私を殴る2人のうちの片方に恋心を抱いていたのです。
毎日話せるのだから我慢しようとおもいました。
それがわたしの初恋でした。
馬鹿馬鹿しい。
わたしが入学した小学校は木造でした。
平屋でした。
二年生になると 教室が足りなくて 図書室が教室になりました。
本は全ての学年にそれぞれ振り分けられました。
全校生徒50人未満。
私の学年は9人でした。
夏の宵の頃が好きでした。母親に誘われてよく散歩に行きました。
少し涼しくなった風が気持ちよかったです。もやのたちこめた川のあたりを散歩しました。湿気で顔や腕がかゆかったのを覚えています。
その川は 夕暮れで黒くなり、まわりには鬱蒼と木々が生い茂り、水面には薄くもやがはっていました。
私はその暗い水面の下に実はとてつもなく大きくてグロテスクな生き物、つまり主のようなものが居るのだろうと信じ、興奮だか恐怖だかどっちともつかない気持ちで川べりを歩きました。