久々にブログを更新しました。
11月になり落ち着いてきたので、頑張って更新していきます。
最近、いろんな消火設備が各メーカーより開発され
点検要領がそれぞれ違うので、日々勉強しても分からないことだらけです。
今回は地下駐車場に設置されている
閉鎖型噴霧消火設備の点検をブログに載せたいと思います。
従来の泡消火設備と違い閉鎖型泡ヘッドを使用した設備になります。
各メーカーより開発され商品化していますが、
今回点検したのは、能美防災製のスコールという設備になります。
このスコールは初期のスコールで、最近のスコールと点検方法が異なります。
点検要領はメーカーにて作成しているので、点検要領をメーカーより頂き勉強しながら点検しています。
点検自体は従来の泡消火設備と比較しやりやすくなっています。
このタンクが原液タンクになります。
2%型混合器が設置されています。
従来の泡消火設備と違い電磁弁が設置されています。
火災感知器の発報とNSバルブの放水表示のAND回路で電磁弁が開く仕組みになっています。
このバルブがNSバルブです。
この設備は放射圧力が0.25MPaから0.7MPaの間に入っていなくてはならないので、圧力調整を兼ねた弁です。
火災信号で電動弁を開放させ
試験弁を開放し放水圧力を測定します。
これは水溶液採取口です。
混合器二次側に設置されていて、水溶液を採取し混合比を測定します。
混合比は2~3%の間にはいっていれば正常です。
総合点検で確認する主な項目は
①放射圧力(0.25MPa~0.7MPa)
②希釈容量濃度(2~3%)
③拡散係数(3.5以上)
です。
従来の泡消火設備と違い
発泡倍率、25%還元時間測定は求められていません。
希釈容量濃度測定をするのに水溶液を作成します。
2%が糖度計で0.9
3%が糖度計で1.2
でした!
採取した水溶液が糖度計で0.9~1.2の間であれば正常です。
採取しているところです。
採取した水溶液は糖度計で1.1でした!
約2.7%ぐらいの水溶液ですね
採取した水溶液をメーカーへ送ります。
メーカーへ送り拡散係数を測定してもらいます。
放射した泡はこれだけの量ですみました!
従来の泡消火設備と比較し短時間で終わりました。
今後建築される駐車場にはこの設備を普及してもらいたいです。