こんにちは、О部長です。
『松本中華そば店』さんは、小松島日赤病院への行き帰りに車で前を通過するたび食べに寄ってみたい感が毎回強い店であったが、やっと訪店できた。
この外観に魅かれて、車内からチラッと覗けば昼時はいつも客が多い。普通はおしゃれな外観の店を気にする機会も多いが、ここはそんな事を超越している店前オーラが出ている、時間の止まった一角である。
10時30分の開店と聞いたのでその時間を目がけて入店したが、入る前から真の昭和の香りがした。
開けっ放しの入り口！
店内を隠す事無く客を迎え入れるおもてなし！
テーブル3つに椅子が10脚のみ、カウンター席無し！
もちろん相席になるし、それが当たり前！
席の上にはスポーツ新聞！
この雰囲気こそが真の昭和の店のたたずまい！
伊達や酔狂で昭和風をまねているのでは無く、ずっとそのままで変わらないだけという真実。創業60年以上は徳島県でもめったに出会わない。
一番乗りのため数分で運ばれて来た。目の前が調理場のため客の顔がいつでも見えるので客を待たせない、これも昭和！
肉大 900円
さて中華そばは、ビジュアル的には白黄色に輝くスープに一面に乗せられたチャーシューで、シナチク、もやしは隠れて見えないがネギ、海苔が緑のアクセントになり、頼もしい。
チャーシューは小松島市の店に多い、脂身の少ないモモ肉であろう。
スープの色にマッチしているし、バラ肉とは違った旨味が深い。
箸を入れたとたんいい香りが麺に絡みついて来た。
肉大の注文だったが麺、肉、スープとリズムよく箸が進む。
何味と一言では片付けられない、あえて言えば進化より基本を守り続けた歴史の味だろう。醤油豚骨味とは趣が違うが、あっさりの中にコクが混ざる、そんな感じだ。
歴史が育んだ中華そばが食べたくなったらここに来ると良いと断言できる。
★好み度：4/5
徳島県小松島市小松島町馬場ノ本71
☎0885-32-1355
10：00～18：00
定休日：水曜日
店内の座席数：12席
駐車場：5台