智田さんからの回答転載します | 銭の花はどこに咲く。さいばらりえこの太腕繁盛記 生(なま)

智田さんからの回答転載します

こんばんわ!

岩手県在住の音楽療法士、加ト吉こと智田邦徳(ちだくにのり)です。
このブログをご覧になり、コメント欄や他SNS、そして直接コンタクトを下さった多くの皆様。
あたたかいお言葉をありがとうございました!
反響の大きさに、あらためて西原さんの影響力の凄さを思い知りました。
昨日に続き、ブログへの情報掲載をお許しいただきました。
コメント欄にお寄せいただいた質問・疑問について、この場をお借りしてお答えいたします。

1.手芸活動へのご支援に関して

二年近く被災地の仮設住宅談話室を巡回して、飾ってある手芸作品や活動の様子を見てきた我々が、どこの仮設でなんの手芸をしていて、どんな材料や道具をどれくらい必要としているかを判断して仕分けした後、お届けにあがっております。
今現在、把握している必要物品は以下のとおりです。

・さをり織り用の糸 (機織り機を入手する方が増えてきました)
・フェルト (大阪から来る指導者によりマスコット作りが盛んです)
・ミサンガ用糸、ヘンプ (大槌町のミサンガは有名です)
・刺繍糸 (刺し子の他、ミサンガの材料としても使われます)
・はぎれ (いろんな用途に使われます、パッチワークや小物作りなど)
・マスコット用のくるくる動く目玉パーツ (意外と多用します)
・ストラップ (貝殻にメタリックヤーンを巻いたチャームが今ブーム)
・手芸テキストや型紙 (最近、活動がマンネリ化してきたとの声を受けて)
・毛糸

ご質問にあったビーズは、アクセサリー作りの他、マスコットのパーツにも使われます。
また、毛糸の種類ですが、さをり織りの糸に流用されることもあるので、どんなものでも大丈夫なのだそうです。
小さな毛糸ひとつだけでも、工夫する楽しみがあるようですよ。
手芸のお好きな方はこちらの支援団体も覗いてみて下さい。

「大槌刺し子プロジェクト」
http://tomotsuna.jp/

2.その他の支援物資について

靴下の色や種類、サイズについて。タオルについて。
また、ノートのサイズやペンの種類についてのご質問をいただきました。
上記の手芸材料と違い、靴下やノートは音楽療法で訪れた際に、集まった住民の方に
「送られてきた支援物資があるんですが、ご覧になりますか?」
と聞いて、場当たり的に差し出しております。
すると、箱からブツを出した途端に
「これ、うちの孫に良さそう」
とか
「あそこの爺さまの靴下に穴あいてたから、あげるべ」
など、我々そっちのけで仕分けてくれます。事前にリサーチして揃える方式はとってません。
過去、神戸の問屋さんからレギンス(ピンクのボーダー柄)が届き、某仮設にお届けした際は、居並ぶ女性に混じって70代の男性(自称エドワード)が嬉々と持って帰りました。履いたのかしら‥。
皆様のお気持ちがこもった支援物資は、皆さん何でも喜んで持って帰ります。そして愛用しています。余剰在庫になったことは一度もありません。
ノートや筆記用具もタオルも、あっという間に完売すると思われます(売るわけではありませんが)。
どうぞお気軽にお寄せいただけるとありがたいです。
(ただ、食器に関しては前例が無く、被災者の反応も予測がつかず、判断しかねます。今回はご遠慮させていただきたいと思います。申し訳ありません!)

3.一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクトについて

「西原理恵子さんのブログを見ました、賛助会員になります」
という方が何人も連絡を下さり、当法人事務局のなすちゃんこと澤瀬(125kg)ともども小躍りして喜んでおります!
今年春、二十数年勤務した病院を退職して、被災地支援に専念しよう一念発起して設立した法人ですが、まだどこからも助成金をもらえず、蓄えを崩しながら細々と活動している状態なので、会費(1口1000円)収入の増加は非常に助かります。
音楽による被災地支援(そして支援物資のお届け)は、困っている被災者がいる限り長く続けようと思っていますので、どうぞご支援のほどよろしくお願い致します。
http://www9.ocn.ne.jp/~tmtp/index.html
活動の様子は個人ブログで是非ご覧下さい。
「歌うどんぐり。」
http://marumaruhitsuji.blogzine.jp/blog/
その他、Twitter(@katokich)やFaceBook(kuninori chida)もあります。

4.最後に

私もそうなのですが、東北人は辛抱強く、家族や知人以外の他人に頼ったり救いを求めるのが下手な人間ばかりです。
(西原さんには「関西のおばちゃんや高知の漁師のDNAを移植したら良い」と言われます‥)
こうやって全国の皆さんに向けて「被災地では今こんなものが必要です」と言えるようになるまで、私も二年以上かかってます。
貴重な場を二日間も借りて、広く皆さんにアピール出来る素晴らしい機会をいただいたので、なるべく多くの情報をと欲張った結果、えらいこと長文になりました。
西原理恵子さん、この度は本当にありがとうございました!いつかまた岩手にいらして、被災地の皆さんを励ましてくださいね!
ブログをご覧の皆様もいつか足を運んで、三陸の美しい海と素敵な海の民、仮設ばっぱ達に逢いにいらして下さい。心よりお待ちしております。
「こんなイベントやるなら行くよ!」というアイデアも募集中です!よろしくお願いします。では!