去年の10月頃の話になりますが、ソウルの風俗街で働く女性2000人が、デモを行ったそうですね

売春斡旋業者への罰則を強化する特別法施行により、業者が営業停止状態に追い込まれたことに反対するデモだそうですが、インタビューを受けた風俗嬢たちは、「私たちは家族を養うために、働かなければならない」といったことを言っておりました

そこで思い出したのが「ドリアン ドリアン」という映画です

マイナー映画なので、レンタルショップにおいてあるかどうかもアヤシイですが、レビュー書いてみます。

以下、ネタバレストーリ

中国東北部・牡丹江から中国南部の経済特別区・シンセンに出稼ぎにやってきたイェンは、そこでは何の職も見つからず、家族や夫に内緒で香港に渡り、風俗嬢となる。

観光地や表通りなどまったく歩かず、狭苦しい汚いウラ路地を体を売るために闊歩する毎日。

一日に何人もの客を取り、どの客にも丁寧に接するイェンは売れっ子になった。

ある日イェンのガード役の男が、いきなり物陰からドリアンで殴り倒される。

彼のために警察を呼びたかったが、売春婦のイェンには呼べない。

路地裏に住む少女ファンに声をかける。

しかし、彼女の家族も不法滞在だったので、警察を呼ぶことができなかったのだ。

ファンに共感を寄せるイェン。

そしてビザの期限が来た夜、もう辞めると店に入ったはずなのに「客を取らないか?」と言われたイェンは、一度断りながらもぎりぎりまで、客を取り続ける。

そしてファンに自分の住所を渡し、故郷に帰った。

そこでイェンは、何も知らない家族や親戚から、「成功者」として称えられる。

せっかく稼いだお金も、何に使っていいのかわからず、やがて夫と離婚する。

親は京劇ができる従姉妹をつれて、また南部へ行けとせかすが、京劇は仕事を得るのに何の役にも立たないことを知っているイェンは、能天気な周囲の人間を見て、苛立ちを募らせる。

そして旧正月。

ファンからドリアンが送られてくる。

その強烈な臭気に、泥にまみれながらも力強く生きていた香港を思い出し、彼女は一度断念した京劇への道を、再び歩み始める・・・・。

わたしは一度自活することを学んだイェンが、能天気な夫にいらだって離婚を決めるんだと思っていたんですが、グーのレビューでは、もともと離婚するために出稼ぎに行ったと書いてありました(^^;)あれ?

地味な映画ですし、風俗の経験がない私には、風俗嬢の哀愁や喜びがきちんと描けているのか正確にはわかりませんが、女であることの悲しみや男に対しての苛立ちなんかは、とても共感できる映画でした。

残念なのは、力がない監督なのか、ちょっととっちらかった構成になっていることです。

一瞬、あれ?ん?と思う、わかり辛いところが多いです。

そして、この映画にひとつだけ文句をつけるとすると、エンドロールで

「この映画は、新人や、

素人の人間だけで撮影しました」

と、出ることです。

なにか?演技力が足りないのを、

言い訳しているのか?え?

と思ってしまいました(^^;)

ラストの閉め方には盛大に文句がありますが、この映画も、「恋はハッケヨイ!」と同じで、女性の心の自立というものを、描いた作品です。

今自分の状況がどうあれ(結婚しているとかしていないとか、働いているとかいないとか、そういうことは関係無しに)、心が自立していること、それはとても大事なことだと思います。