バンコクに住む知人が、高速道路で車を運転していたところ、交通事故に遭った。車は傷ついたが、幸いなことに、知人にも相手側にも怪我がなかったようで何よりである。知人には過失はなく、相手側の不注意で乱暴な運転が原因だそうだが、ちょうど私も、パタヤで車とバイクの運転免許証を取得したので、いろいろ考えさせられた。



 というか、タイ、免許取るの、簡単すぎ、である。



 適性検査、筆記試験、実技試験、のそれぞれを合格して晴れて運転免許証取得となるが、どの試験もヌルい。

 たとえば、私が受けたバイクの実技試験では、そこそこ広い運転コースにも関わらず、試験官はたった一人。20名以上いた受験者が、10秒間隔程で次々と、指定されたコースを走るのだが、試験官がはたして、それぞれの受験者の運転を細かくチェックができていたのだろうか? 甚だ疑問である。

 そういえば、適性検査で、明らかに色覚異常と思しきファランがいた。彼は、試験官が指す色を、何度も何度も間違えていた。それが何十回と繰り返された後、指されるであろう場所の色を覚えたのだろう。彼は、遂に、色を正しく答えるようになり、合格と相成った。まさに、アメージング、タイランド。果たして、今、彼は、信号機の色を、ちゃんと認識できているのか、冗談抜きで心配なのだが……。

 というわけで、日本の自動車教習所のように、時間をかけて運転の練習をするでもなく、マジメに交通法規を勉強するでもなく、ただ、チョンブリーの交通局に2日(正確には1日半だが)通い、発行代金として数百バーツ支払い、車とバイクの運転免許証が渡された。マジで、簡単すぎ、である。

 こんなもんかと思いつつ、しばらく経って、上で述べた、バンコクの知人の交通事故があり、うん、やっぱり、タイでの運転は気をつけなきゃなと、改めて思った次第。タイの道路を運転しているドライバーが持っている免許証は、誰もが容易に取得できるもの、だということは忘れてはいけない。自分が安全運転をしているからといって、隣を走行しているタイ人が安全運転をするとは限らないのだから。




 それから、運転免許証があれば、旅行者でも銀行の口座を作りやすいと、風の噂で聞いたのだが、事実、パタヤ・ソイブッカオのクルンシー(アユタヤ銀行)とセカンドロードのバンコク銀行で、あっさりと普通口座を開設することができた。これで、カシコン銀行と合わせて、3行の普通口座を所持、である。次の訪タイでは、クルンタイとサイアムコマーシャル銀行、タイ軍人銀行にトライしてみますか。
$パタヤは遠きにありておもうもの
 昨日は、夕方から、ずっと同じバービアでだらっと過ごしていた。その店は、ママもキャッシャーも日本人男性との間に子供がおり、簡単な日本語も飛び交う、日本人御用達のバービアのようだった。

 ママと客が、ビリヤードで負けたら、鐘を鳴らす(鳴らすと、その場にいる全員にドリンクを、1杯づつ奢らなければならない)、という賭けをやっていた。私にもやらないかと誘われたが、1年以上、玉突きをやっていないし、そんな怖い賭けはシャレにならんので断る。
 いい気分で、ハイネケンを飲み続けた。やはり、パタヤで飲むハイネケンは最高だわ、この時間が永遠に続いてほしい、なんて感傷に浸ったりして。


 で、いい時間になり、ホテルに帰ろうと思い、バービアの女の子を誘うが、軽くいなされ、肩透かしを喰らう。


 思いっきり、現実に引き戻されました。
 終了。
 パタヤ初日、ビアレストランHopf Brew Houseで、マルゲリータを、なんとか平らげたのだが、懲りない私は、昨日の昼食時、Caffe Toscanaで、プロシュートのピザを注文。

 出来上がったものが出てきた時、Hopfのピザより、心持ち、大きい気がして、完食は難しいかと思ったのだが、割とあっさり食べることができた。一度、大きなピザを食べて、免疫のようなものができたのかもしれない。
 あと、ピザの上に載っていた生ハムが、塩気が抜群で、美味しかった。生地もサクサク。アロイ、マクマークである。

 これだけのものが、320バーツ(サービス税なし)で食べられるのだから、パタヤはやはり素晴らしい所である。




 今のところ、運良く、バイク事故には遭わずに済んでいる(かなり危なっかしい運転ではあるのだが)。ただ、それほど走っているわけでないので、給油の際、満タンにしたガソリンを、バイク返却日までに使い切れるか、微妙なところである。我ながら、こういうところは貧乏性だなと改めて思う。

 ナクルアあたりでも走りに行こうかな。
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 TOPSの1階が改装されたことは、昨日、書いたが、ビーチロード側の入り口の隅に小さな旅行代理店のブースが出来ていて、そこの看板に目を惹かれた。


Retirement visa 26,500-


 これは、日本で広く知られる、リタイアメントビザとほぼ同内容のものだと思われる。通常、タイでリタイアメントビザを取得する場合、年齢が50歳以上の日本人で、タイの銀行に80万バーツ以上預金のある普通口座を持つことが条件になっている(このビザを申請する場所・地域によって、そのほかの条件も必要となってくるのだが、割愛させていただく)。申請が認められれば、1年間、タイに滞在することができる(毎年更新可)。

 ただ、この看板に載っているビザは、預金のない50歳以上の外国人が26,500バーツ払えば、1年間、タイに滞在できると、謳っているようだ。現在のレートで換算すれば、66,500円強の日本円で、1年間のタイ滞在が許可されるということだろう。

 日本人は、ビザがない場合、30日しかタイに滞在することはできない(空路で入国した場合。ちなみに、陸路での入国時は15日)。なので、滞在許可が切れる前に、陸路または空路で近隣の国へ出国せねばならない。
 私も、昨年、タイ滞在が30日を超えそうになり、仕方なく、マレーシアへ空路で入国し、その日のうちにタイに戻ったことがある。飛行機に乗るのが好きな人間以外には、苦痛以外の何物でもない。ある種の修行である。
 さらに言えば、毎月の飛行機代は、結構な出費になる。それを、7万円足らずを支払いさえすれば、1年間、どこへ行くこともなく(90日レポートは必要だと思うが)、タイに滞在できるのだから、80万バーツを用意できない人によっては魅力的な商品に違いない。

 但し、TOPS1階の旅行代理店で販売されている(?)、このビザは、タイ王国公式のものではない(先ほども述べたように、本来なら、まずは、普通預金80万バーツ以上が必要なわけだから)。不正役人と何らかの裏の力の結託により、生まれたビザであることは言うまでもない。国が保証しない、非公式のビザである。


 なので、もし興味をもたれた方がいたとしても、自己責任で契約してください。私は、もちろん責任は取りかねます。
$パタヤは遠きにありておもうもの
 今日も、毎度のカオマンガイ店で食事を済ませ、11時前にパタヤカンのTOPSへ。

 ここには、以前、1階に、TOPSに隣接するようにフードコートがあった。施設の隅にあった薄暗いフードコートでは、年老いたファランたちが、TOPSで買ったであろう安いリオビールやチャンビールを呷っていた。その姿を眺めながら、私はこう思ったものだ。早期リタイヤしたら、私も仲間に入れてね、と。

 が、TOPSの1階はきれいに改装され、フードコートはなくなっていた。代わりに、日の当たる明るいきれいなスペースにテーブルと椅子が並べられていた。どうやら、老ファランたちは、そこで安ビールを飲んでいるらしい。でも、新しい空間に、くたびれたファランとタイブランドの安酒はまったく似合わない。彼らも、居心地悪そうに見えるのは気のせいなのだろうか。

 パタヤが健全な観光地を目指して、風俗施設を減らし、新しい娯楽施設やホテルが立ち、古い建物はどんどんリノベートされていく。
 もちろん、経済が潤い、お金が循環されているのならば、結構なことだ。
 ただ、老いたファランたちが、わずかな金で暇を潰す場所はなくさないであげてほしい、とは願う。
 今日は、昼過ぎ、件のカオマンガイ店に行き、カオマンガイのピセーとスープを食し、しばらく休んだ後、お初のKINNAREE PALACEへ。期待値が高かった分、落胆もそれなり。
 もちろん、可愛い娘がいないわけではないのだが、このレベルなら、ソイ6を1~2周して、好みの娘を捜したほうがいい気がする。バイクがあるから行ってみたわけだが、なければ、無理に足を運ぼうとは思わない。ソイ6、もしくは、ナックルアの置屋(まだあるのか、知らないのだけど)の方が、コスパは高いはず。

 と、唐突に、パタヤの風俗ネタを、偉そうに書き始めてみたりする。


 KINNNAREE PLACEで、無論、何もせず、宿に戻ったら、なぜだか調子が悪くなり、食欲もなくなってしまった。タイ特有の、冷房の設定温度の低さに身体が対応できてないのではと思う。もしくは、ほぼ、肉のみの食事に、消化不良を起こしたのかも。
 短期旅行での体調不良は、本当に、時間がもったいない。ようやく休みを取って、パタヤに来たのに、このザマはない。


 寝ます。
 今回の旅行用に、チノパンの長ズボンを2着持ってきた。が、パタヤ滞在2日目の朝、そのうちのひとつを履こうとしたら、何の前触れもなく、お尻のほうからビリビリに裂けて、もう捨てるしかないような状態に。
 もともと、4年ほど前、タイで買ったものなのだが、タイの衣類は安い分、くたびれたり、もう使えなくなってしまうのが早いと思われる(高級店のものは、もちろん違うだろうけど)。でも、買った値段が値段なので、別に腹は立たない。

 で、パタヤカンのBigC Extraへ。1階で、半ズボンが売られていた。ファランサイズの、腰周りの大きいものが豊富にある中、自分のウエストに合うものは数着しかなく、まあその中で無難な半ズボンを2着購入。

 実は、小学生以来、半ズボンを身に着けたことがなかったのだが(30年近くになるか)、履いてみて、このパタヤの気候に合うなあ、快適だなあと、改めて感じ入る。
 いやいや、外へ出て、タイ人やファランやその他の国の観光客を見るに、ほとんどが半ズボンなのだということに気が付いた。つーか、長ズボン、暑苦しいわい。


 ということで、これまで、パタヤに何度も足を運んだけれど、肝心な衣類選びは間違っていたという告白でした。

 半ズボン、サバイサバイ、マクマークだわ。
$パタヤは遠きにありておもうもの
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 今日も、朝起きて、パタヤカンのカオマンガイ店へ。昼は、PATRICK'S BELGIAN RESTAURANTで、サーロインステーキとベルギービール・Tripel Karmelietを頼む。
 このベルギービールは、その名の通り、口に含み、飲み干すたびに、舌にカラメルの味が残る。甘ったるくなく、上品なカラメルの余韻である。クセになるというか、完全にハマってしまった。このビールが満たされた浴槽の中で溺れ死んでもいいなと思うくらい。今回、このビールを飲めただけでも、パタヤに来た甲斐があったな。

 繊細な味覚を持つ日本人にも大いに受け入れられるんじゃないかと思うんだが、どこかの酒類販売メーカーさん、ぜひ、日本に大量に輸入してください。


 昼食後、パタヤに滞在すると必ず行くソイブッカオの理髪店で、散発してもらう。この店は、いつも客が入っている。立地の良さもあるが、仕事が丁寧なことも、その賑わいの理由だと思っている。

 で、バイクでも借りようかなと、ビーチロードに近い、日本人御用達のレンタバイク店へ。パスポートはいらない、と言われたので、日本を発つ日まで借りることにした。
 実は、これまで、日本ではもちろんパタヤでもバイクに乗ったことがないので、正直かなり不安である。もし、このブログが更新されなくなったら、バイク事故に遭ったと思ってくださいな。
$パタヤは遠きにありておもうもの
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 朝起きて、まず向かったのは、パタヤカン、FOODLANDの向かいにあるカオマンガイ店。カオマンガイのピセーとスープをがっつく。美味し。90バーツなり。

 昼過ぎには、セカンドロードにあるPATRICK'S BELGIAN RESTAURANTでニュージーランド産フィレステーキとTripel Karmelietというベルギービールを注文。ステーキは柔らかくジューシー、ビールはカラメルの濃厚な味が癖になるビール党なら垂涎の一本。両方とも値段は張るが、食べる&飲む価値は十分にある。730バーツ+税なり。

 夜には、サードロードにある、タイ料理店・チェバーンでコームヤーンとカオパッムーを食す。130バーツなり。
 さすがに、脂っこいので、すぐにバービヤへ向かい、ハイネケンで胃を落ち着かせようと試みた。

 ということで、朝は鶏肉、昼は牛肉、夜は豚肉という肉三昧の日となった。
 でも、明日以降も(できれば、最終日まで)、本日の朝昼夜に行った同じ店に通おうと思う。

 肉、万歳! 脂身万歳!

 高血圧やコレステロール過多を恐れてバランスのよい食生活を送る人生なんて、クソ食らえだ。パタヤで美味いものを食えないなんて、高い金を払って、わざわざ日本からやって来る意味がないではないか。


 GOOD GUY GOES TO HEAVEN BAD GUY GOES TO PATTAYA.

 この素晴らしい言葉の意味。今日、少しだけ、分かったような気がする。
$パタヤは遠きにありておもうもの
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 パタヤ関連のブログなどに登場するビアレストラン、Hopf Brew House。
 紹介の内容は、地ビールのみならず、生ハムやチーズ、ピザなどのつまみも美味しく、常に、地元客や観光客で賑わっている、というもの。



 但し、ピザは大きい。一人では食べきれない。



 と、これから行くであろう日本人に向けた注意も添えられていることが多い。

 つまり、ファランサイズってことなのね、と思いつつ、いくつかのブログに載っている写真を見るからに、この程度なら胃に収められるだろうと思っていたのだが……出てきたピザは、確かにデカかった。マルゲリータという、シンプルなものを頼んだのだが、半分食べて、お腹はもう一杯に。残りは意地で無理やり胃に詰め込んだ。皿が空になったら、逃げるように、チェックビン。

 ブログの写真って、常に真実を伝えられるわけじゃないんだと、改めて実感した次第。
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