起承転結について
https://ncode.syosetu.com/n3912eq/27/
今日は夜も更新。
とうとうこの物語のクライマックス。起承転結の「承」の最後です。
ところで、起承転結というと、ラストのクライマックスあたりは「転」に当たるのだと昔は思っていましたが、今では違う考えなのです。
物語のなかで最も長いのは「承」の部分。「転結」の部分は、物語全体でいうとほんのわずかなのです。最後のクライマックスを越えて、そしてその先にある「え、まじでっ!?」ってところが「転」にあたります。ほとんどエピローグに近いところで「転」を持ってくるのが私の特徴だと思っているのですが、意外にいろんな物語でそのような構造になっています。
そんな構造にしたほうが「転」が生きてくるような気もしますし、物語の「結」にも繋ぎやすいのです。自然な感じで物語を終わらすことができます。逆に言えば、「転」の位置によって物語の締まり具合が変わってきますので、下手をすると「え、盛り上がりどこだったの?」ってことにもなりかねません。
最後の最後、物語が終わるほんの手前でひとつの「裏切り」を入れ込むわけです。すると読者は興奮状態のまま物語を読み終えることができ、読後感も悪くありません。心のなかで反芻される物語となっていきます。
ま、言うのは簡単なんですけどね。
戻ってきました、春に。
https://ncode.syosetu.com/n3912eq/26/
そして今朝も更新なのです。
情景が春に戻ってきております。
やっと「今」という私たちの時間に追いついてきた、そんな感じがします。
ふたつのことをいっぺんにはできない
https://ncode.syosetu.com/n3912eq/25/
昨日は更新ができませんでしたが、ちょこっと間隔詰めて更新といきたいと思います。
朝には次の更新をする予定です……たぶん。
人間そんなに器用というわけにはいかず、こうやって作った作品をアップしている最中というのは、次の新しい詩を書こうという気になれません。
いや、気になれないというよりも、「作る」というほうにエネルギーを持っていけない、というほうが正確でしょうか。
なので更新作業はできる限り早めに終わらせ、ともかく次の作品が書きたいのですw
映画「アンチクライスト」
https://ncode.syosetu.com/n3912eq/24/
今日の更新。
昨日は映画を観まして。「アンチクライスト」ってやつです。
予告とか煽りとかがすごくてけっこう期待していたのですが、どうも私にはよく分かりませんでした!
「死ぬまでに絶対観たほうがいい映画」
「賛否両論」
「暴力と性描写がやばい」
などなど言われておりまして、ストーリーを軽く説明しますと、
「セックス中に息子が事故で死んでしまい、それが原因で妻が病んでしまう。それを治すために、夫とふたりで森へ行く。そしてそこでうんぬん」
という感じです。
私は映像の作り方に関してはさっぱりなのですが、物語の作り方としては、非常に自分と近いものを感じました。必要最低限の登場人物、閉鎖的な物語空間、挿入される象徴的なアイテム、そしてだんだんと人物たちが病んでいくところ。
この映画を見終わって感じたのは、象徴的アイテムがいまひとつ活かされていなかったな、というところです。全体的な繋がりが、ちょっと弱いように感じましたが、西洋文化圏の方々ならしっくりとくるのでしょうか。
タイトルからするとキリスト教的な気がしますが、どちらかというとケルティックな気がしました。自然を象徴的に使っているあたりとか。
とまあ、ちょっと批判的なことを書きましたが、妻の病み方はなかなかなものです。演技すげーなーと思いましたし、病んでいく流れが自然で、そこは自分としてぐっときました。終盤ではかなり暴力的になってきまして、痛いのが苦手な私はちょっと血の気が失せてしまいました。自分も暴力的シーンを書くことがありますが、それらを映像化するとけっこうショッキングなんだろうな、と思いまして、映画というものももちろん素敵なのですが、映像化しない利点というのもあるのだな、と感じました。
ぜひぜひいろんな方の評価が聞いてみたい作品です。アマゾンのレビューではけっこう批判的な意見が多く、そのなかには同意できるものもありましたが、でも最終的に、私はけっこう面白かったなと思ってます。
まあ、あの妻は、最初から病んでいたというところ、そこが何より、ぐっときたのです。