クリエートメディックは、医療器具を製造・販売している企業です。


クリエートメディックの流動比率、固定比率、自己資本比率などの安全指標に問題はありませんでした。


また、2024年は配当金も2円増配していたようです。


ここまでは、毎年、分析してる内容ですよね。そして、安全性に問題は無かったし、増配もあって良いニュースでした。


毎回、同じ分析をしてたので、利益や成長などの観点からも読み取れるようになりたいな、と思いながら、株主通信を読んでいると、少し気づきがありました。


連結損益計算書を見ていると、営業利益が第50期(2023.1.1〜2023.12.31)より第51期(2024.1.1〜2024.12.31)の方が少ないんです。


売上総利益までは第51期の方が多いのに、販売費及び一般管理費が第51期の方が多くて、その結果、営業利益は第51期の方が少なくなっていました。


そこから下を見ていくと、税金等調整前当期純利益で、第51期の方が第50期より増えています。


理由は、第51期の特別利益が大きいことが原因でした。


その結果、第51期の方が第50期より当期純利益が大きくなっていました。


個別の損益計算書でも、同じような内容になっていたので、クリエートメディック本体の販売費及び一般管理費と特別利益に原因があるように見えます。


そこで改めて株主通信の冒頭に記載されている社長の挨拶?を読み返してみると、本社移転に伴う販売費及び一般管理費の増加と本社屋の売却による特別利益計上があったことが記載れていました。


財務諸表を読んで感じた疑問点が、株主通信の社長の挨拶で解決したこは初めてで、貴重な体験になりました。


最初に株価指標?を読んで疑問点を待ってから、文章を読んだ方が深く内容を読み取れるのかもしれませんね。


何年か前の四季報に、クリエートメディックは中国への医療器具販売が好調と書かれていた気がしますので、先行きはどうなのかな、と思っていましたが、


国内販売における泌尿器系製品の好調があったということ製品の安定供給のため、生産品目の分散化を図り、仕入れ品の新たな調達ルートを開拓したことが記載されていました、


また、インド及びインドネシアにおける販売拡大に注力するそうです。


財務は堅牢で問題はないですが、現時点での利益や成長については、物足りなさがあるなぁ

と思いましたが、


企業の状況を深く読み取れた気がするので、素晴らしい株主通信だったなと思います。