GARY MOORE  ~STILL GOT THE BLUES~  1990

 

 

 

 

毎日よく食べるのでお腹が出てきました。

日曜日、ハチュー類がたぶん出てこないと思われる5時前から千早本道を登ります。

まつまさは駐車料金800円なので、その下の600円のところへ停めます。

 

 

 

森はまだ寝ています。

 

 

 

「おはよう、その犬連れて登るんか?」

「はい、犬ではなくイノシシです」

「オレはひさしぶりに本道や、今日は招集がかかっとるねん、平野さんが8時に登ってくる」

「錬成会の方ですか?、いつもありがとうございます」

 

 

 

平野さんと言ったら常連登山者はみんな知ってる金剛山の巨人平野次男さん。

お名前が出たのでひさしぶりに山頂の登山回数板を見たらと壱萬七千回になっていました。

王のホームラン並みの記録ですが、抜く人がいるのかしらん。

私も300回くらいは来てると思うのですが、スタンプを持っていないのわかりません。

 

 

 

そのスタンプの捺印所は6時に開きます。

この時間に来るのはひさしぶり。

 

 

 

虫が活発になってきました。

たまらん。

 

 

 

10回登頂バンザーイ。

おめでとうございます。

今晩はお祝いしますね。

 

 

 

下山します。

 

「そのな、くっつけてるイノシシはなにか?、チャックの中がかばんになってるのか?」

「いいえ、ただのイチビリです」

 

 

 

「その、なんや言うマンガに出てくるイノシシかと思たわ」

「そうなんですか・・・?」

「なんやったかな・・・、そう、鬼滅の刃」

「へええ」

 

 

 

下山したら母とカッピを連れて梅田まで車を走らせます。

買い物です。

父が食道癌の手術後消化器官が開かず、母は雨の日にパーマ屋さんで階段から転げ落ちて腕を骨折しているので、何とか食べれそうなものを買い出しに行くのです。

 

 

 

パン屋のパンが焼きあがるのが12時前とのことで先にお昼にします。

骨折者がくたびれもうけにならないやさしいカレーです。

 

 

 

私とカッピは単品で。

 

 

 

母は不自由な手で3種セットを注文します。

ちょっとずつ食べて残りは私がいただくのが山野家の掟です。

 

「おっちゃん、そのふりかけとかいろいろかけてよ」

「よっしゃ」

 

私は猫以外の家族の全員からおっちゃんと呼ばれているのです。

もうそろそろジジイですが。

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

 

大根おろしの猫とカッピが斜めに切ったパンとはおまけです。

 

 

 

 

 

秒速30万キロの薄暑光

 

ネクタイを褒められてさくらんぼ買ふ

 

寝たふりをする蟷螂の斧の前

 

 

おそまつさまでございました。