MIDNIGHT OIL ~EARTH & SUN & MOON~ 1993
「パン買ってガソリン入れに行くからついでにちょっと散歩しよか?」
「もう風邪はええの?、ノド悪いのとちがうの?」
「ちょっとだけ歩こ」
河内国分の駅前のパン屋さんに行ったので、近くの南大阪線駒ヶ谷駅に車を停めて街道歩きです。
日本最古の国道、竹ノ内街道。
大和河内間の物資の運搬や伊勢参りのメインルートとして大いに賑わったのです。
式内 杜本神社
式内社とは、延喜元年(927年)に『官社』に指定された2861社のことで、社格の高さを誇りますが、昔の話なので今ではどこが式内社かよくわからず、たぶんそうだと言う神社を『論社』『比定社』などと呼びます。柏原市にも同名の神社がありますが、こちらの方が『論社』として有力なのだそうです。
参拝しましょう。
「玉垣に麻野さんや金銅さんが多いわね」
「この辺の名士やな」
「蝶矢酒造の金銅重弘さんも寄進してはるわ」
「あっ、そうか。駒ヶ谷言うたらチョーヤの梅酒の本社やないか」
大楠公の首塚
隼人石
藤原長手公の墓
ええ~!?、これが大楠公の首塚!
ほんまかいな。
藤原永手公の墓碑。
毒にも薬にもならなかった人のようですが、藤橘のパワーバランスの関係から官位を極め、藤原仲麻呂や道鏡の時代も生き抜いて天寿を全うし、死後は正一位太政大臣となった稀有な人ですが、お墓はさみしいものです。
『月読橋』
いい名前
灯籠は伊勢詣りの講中の寄進だとか。
飼猫をいぢめる野良猫がいるそうです。
逆のような気もしますが・・・。
もちろん悪いのは猫を捨てる人です。
江戸時代の駒ヶ谷村は約134戸、人口630人。
春秋の牛市は広く知られ、多い時には600頭も取引されていました。
ここらの山は全部ブドウ畑ですが、栽培は江戸時代に遡り、明治時代にはすでに現在のようなブドウ畑が広がっていたとのこと。
チョーヤの金銅さんは、輸入ワインの席巻を予想して、梅酒の需要開拓で世界進出を果たし大成功を収めた一族です。
今の社長は三代目とのこと。
このお地蔵さんは江戸時代から。
水は役行者の錫杖一突きで湧き出した水です。
だいたいこういうのお大師さんなんですけどね。
上ノ太子まで歩きます。
これで国道ですからね。
前に来たかもしれませんが、飛鳥戸神社。
ここも式内大社です。
「へへへへ、これ飲んでもええのやろか?」
「監視カメラ作動中やで」
飛鳥ワインの直売所も日曜日はお休みなのです。
上ノ太子からは近鉄南大阪線で駒ヶ谷まで戻りました。
1時間強の西日本の旅でございます。
次週は体調を整えて香肌イレブンに行きたいものです。
着信のチンと聞こえて冴返る
淡雪や葡萄の村に立志伝
ブラタモリ最終回の菠薐草
おそまつさまでございました。