JEFFERSON AIRPLANE ~BARK~ 1971
二日
滝谷不動
10:50
混んでいましたが駐車場が広いのでなんとか潜り込みます。
11時過ぎですがお寺の敷地内にあるうどん屋さんに入ります。
正月は混むから勝負は早い方がよいのです。
Kちゃんそれ押したらあかんで。
♫ ピンポ~ン ♫
あかん言うとるがな。
すいません、間違えて押したんですわ。すんませんすんません。
考えてみれば、母が自分で店員を呼んで注文するシーンなど、この30年くらい見たことがありません。
タッチパネルやスマホ注文などとんでもない。
私でも世の中の移り変わりについていけないのです。
おいてけぼりのない社会にしたいですね。
13:15
今度は当麻寺です。
母は折口信夫の「死者の書」が好きで、このあたりを歩いてみたいと言っていたのです。
今日はちょうどいい冬のお散歩日和。
「Kちゃん、そのローソクはなんぞ書いて奉納するのとちがうか?」
「火点けてしもたわ」
「危ないからもうそこへ挿しとき」
「わかった」
「目立っとるな、お坊さんびっくりしはるのとちがうか?」
「ご利益まちがいなしやろ」
石光寺まで歩きます。
「これが中将姫の墓や。後ろの山は左から麻呂子山、雌岳、雄岳」
「嬉しいわねえ」
牡丹で有名な石光寺。
母が入山料を出してくれたのでみんなで入ります。
お恥ずかしながら近くに住んでいて中に入るのは初めてです。
中将姫が蓮糸をここで染め上げて曼荼羅を織ったことから、「染寺」の別名があります。
庭内には釈迢空や与謝野鉄幹・晶子夫妻などの文学碑・歌碑、日野草城・阿波野青畝・皆吉爽雨などの句碑があります。
背山よりいまかも飛雪寒牡丹 爽雨
寒牡丹足音ことりことり去る 草城
風ありとうなづきあふや寒牡丹 青畝
俳句をやっていてよかった。
実家でのお正月はこれまで。
母に楽しませてもらいました。
ねがひごとひとつローソク初詣
青畝句碑うづくまるごと寒牡丹
雪囲つぼみの紅も濃かりけり
おそまつさまでございました。