SHAW BLADES  1995

 

 

 

 

 

 

13時開演に間に合うで。

軽くおそばを食べて行こう。

 

 

 

「ハルカスの近鉄アート館てどっちや?」

「百貨店の中とちゃう?」

 

 

 

5年待ってもエレベーターが来ないのでしびれを切らしてエスカレーターに乗ります。

途中の階を素通りさせないためにわざとエスカレーターに誘導しているのではないでしょうか?。

近鉄百貨店の陰謀です。

 

 

 

「すんません、ハルカス寄席ってどこでやってますやろか?」

「その奥と思うんですが・・・」

 

 

 

あれっ、閉まってるで。

 

 

 

「ホームページの案内は日曜日になってるがな」

「日にちは合うてるけど曜日がまちがってるんや」

 

 

 

「またやってしもたな」

「どうする?」

「新世界の動楽亭へ行こう、当日券で入れるかもしれん」

 

 

 

天王寺公園も茶臼山あたりは静かです。

 

 

 

師走の新世界

 

 

 

「ホルモン道場きれいになってる」

「アブラミのおっちゃん居てないな」

 

 

 

「動楽亭はどっち?」

「あっち」

 

 

 

本日は米團治研鑽の会

14時開演

 

 

 

当日券2800円

靴を脱いでなんとか潜り込めました。

前は安楽椅子、真ん中は幼稚園みたいな椅子、後ろはベンチ。

 

演目

「時うどん」 桂米輝

「菊枝仏壇」 桂米團治

中入

「〇〇」 桂團治郎 ※新作 面白くない

「掛け取り」 桂米團治

余興あり

 

 

 

最後は師匠の紹介で、米輝さんのちっちゃいピアノと浅野美希さんの三味線によるクリスマスソングメドレー。

撮影もOKです。

米團治さん、オペレッタも歌舞伎も玄人はだし、多芸多才の人です。年を重ねて風貌も芸風も親父さんに生き写しになってきました。

しかしうまいですなあ。ハナクソのテレビ芸人とは仕込みが違う。

 

 

 

「菊枝が仏壇に入ってしまうところを飛ばしてしもた、って言うてはったな」

「私気が付いてたわよ」

「道楽亭主のネタは嫁さんの角が怖いんで家で稽古ができんらしい」

「ははは、でもこんな大ネタにチャレンジしはるところがえらいと思うわ」

 

 

 

「寄席はええな、外タレのコンサートの2割くらいの値段でこれだけ楽しめる」

「お菓子ももらったし」

 

 

 

「人生の肥やしは芸の肥やしや、私も見習って道楽に励もう」

「甲斐性が先よ」

 

 

 

「上六まで歩いて帰ろか」

「イブやからな」

 

 

 

 

 

米團治噺をはしよる年の暮

 

真打がほどよくいぢる温酒

 

手袋を忘るるほどに笑ひけり

 

 

おそまつさまでございました。