SEX GANG CHILDREN ~BLIND~ 1999
11:23
まずは伊賀上野の『御嶽』でおそばをいただきます。
「遅くなっちゃったわね」
「キミがもたもたしとったんやろ」
16:41
グルマンヴィタル垂井本店。
「お金をかけない避暑は大台か伊吹だな」
「美味しいものを買って行こうよ」
17:37
伊吹山山頂駐車場。
ああ涼しい、ただ涼しいだけでぜいたくやなんて夏はありがたいな。
「なんやカメラを持った人がやけに多いで」
「昔みたいにフィルム代も暗室もいらないからね」
「こういうのを美しく撮りたいという気持ちはわかるな、ああ山へ行きたい」
「来てるじゃないの」
「自分で登る山や」
「シカも気持ちよさそうね」
「野良鹿やぞ」
もうちょっと飲もか。
7月17日 4:50
「カッピえらいこっちゃ、もう日が昇ってしもてる」
「ああ、私ら人間のクズやわ」
「背中の日差しが痛いわ」
「ジョン・デンバーの気持ちがわかったやろ」
「ハッピーじゃないわ」
タケちゃんひさしぶり。
おとうちゃんも。
山頂の小屋に人を見かけません。
そういえば登山道が崩れて通行止めになっているらしいですね。
「また伊吹で初日の出を見損なったわ」
「これで十分やろ」
9:40
おっちゃん、なにあれ?。
ドライブウェイを下りて米原へ向かう県道の途中で産業遺構のようなものを発見。
関ケ原鍾乳洞の近く、東京ドーム58個分にも及ぶ山中に巨大な火薬庫がありました。
正式名称は『名古屋陸軍兵器補給廠関ケ原分廠』。
東海道本線に近く交通至便の山中に、魔法瓶のような二重構造を持つ兵器庫があったのです。
歩哨址もあります。
たまたま近くでガイドみたいなことをしているおじいさんに聞くと、伊吹山の乱気流で航空機の爆撃の命中精度が落ちることもここに火薬庫が作られた理由なのだそうです。
11:16
たたき背脂ラーメン『麵屋半蔵』
旅の〆はラーメンです。
「原料高騰の背脂がしっかり入ってるわね」
「ボクは別に背脂は要らんけどな」
「もう梅雨は明けたん?」
「梅雨明け宣言なんて勝ち越しのあとのダメ押しソロホームランみたいなもんや、意味ない」
「存在の耐えられない暑さね」
「来週は大台ケ原へ行こう」
八月や雲の艦隊雲の中
おそまつさまでございました。