BONNIE M. ~OCEANS OF FANTASY~ 1979
「朝からよく食べるのね」
「キミかておんなじもん食うてるやないか」
「だってあの山に登るんでしょ」
「コロナが迫ってるんでしょ。戒厳令が布かれるかもしれないって話よ」
「それやったら今のうちに春山に行っとかないと」
「祭日にしては人がおらんな」
「えっ!?、祭日?」
「春分の日やがな」
「じゃあなんでこんなに暑いのよ、35℃もあるわよ」
「興醒めなことを言うものではない」
「ねえ、ちょっと道悪くない?」
「大丈夫大丈夫、上は素敵なインディアン平原や」
「原住民平原って言わなくていいの?」
「私こんなところ跳べないわ」
「リズムやリズム」
「私ちょっと不安になってきた」
「そうやな。ムリせん方がええかもしれん」
あれは渉らないで引き返そう。
と言うことで場面は『はまはす温泉杣山』登山口。
天然の要害を利用した中世の城郭の遺構でもあります。
楽しい尾根道
「キミはこう言うところは平気なんやな」
「あら、楽しいじゃない」
山頂
ここを落とそうなんて正気の沙汰ではない。
「ウリ坊がいないのがさみしいわね」
「それを言うな・・・」
下山したらお風呂に入り、鯖江の定宿『道の駅西山公園』に向かいます。
レッサーパンダが居てひどい句碑のあるツツジの公園です。
ここに車を停め、福井鉄道に乗って福井市内へ食事に行きます。
鉄道も山も楽しんでこそ真の達人と言えましょう。
この前週に全線で全車両がLRTに置き換わり、快速列車を含めたフリークエント・サービスが強化されました。
知っていたわけではなくたまたまですがラッキー。
福井駅前
地元では有名な店らしい
5本ずつ出てくる
帰りはここから快速に乗ります。
♫ あ~か~いランプの 終列車~ ♬
「おっちゃん、恥ずかしいから大きな声で歌わないでよ」
へへへへ、もうちょっと飲もか・・・
「長い一日やったな」
「いつものことだけどね」
「明日は御誕生寺で猫をさわってからゆっくり帰ろう」
「しばらくお出かけできないかもね」
「ボクらもしばらく会わないことにしよう。親に感染したら大変やからな。君は実家にいなさい」
「わかったわ」
「今年の夏は暑くなるらしいわわよ」
「ああ、そうらしいな」
ひらめきの前の十秒青林檎
おそまつさまでございました。