ようやく…少しは咀嚼できたかな?観劇してから3日ほど経ってしまった。今日書かないと、またこれから始まる日常に流されそうで。ひとまず感想をこちらに残してみる。
特にあらすじとか前情報なしで乗り込んでみた。ただ感じればいい!と思い…。
結論、観劇直後、よくわからない…という感情で脳がいっぱいになる。皆さんがされてるように何回か観れば、また違った解釈なり気づきが生まれるかもしれない。でも私は、この1回限り。それから数日、いろいろ考えてしまった…。ただただ感じればいい!と思っていたのに。
まずは、田中圭さんにただただ圧倒される。冒頭から雰囲気が何かおかしい。あ、なるほど、精神を病んでる人なのねと理解。表情を見たくて双眼鏡を片手に凝視。
ホール自体は大きくはなかったけど、表情を見るには少し遠く…。私は全体の舞台を観るのも好きだけれど、今回は何だか、演者さんの表情が見たくなり結構な頻度で双眼鏡で凝視していたように思う。田中圭さんしかり、メアリーズしかり。
ジョンケインの行動、出てくる言葉?話し方に少し幼さを感じる。年恰好が大人なのに精神は子供のままのようだ。
ジョンケインが苦悶の表情で終始話してて、でもメアリーズはテンションと表情が忙しい。その中の愛嬌ある笑顔が、奈緒さん、富山えり子さん、すごく素敵。
舞台の中で、ある種隔離されたあの部屋は、何の意味があるのかしら、、そこはわからないまま。メアリー2が扉を開けた時に風が起こるのはなぜかしら。パチンっていうのもメアリー2だけ反応しないのよね…。メアリー2って、あの空間では拒否されてる存在なのかしら。
メアリーズが実は1人という説も見た。うん、確かに。1人の人間の良い部分と少し悪い部分を描いてるって意味ではそうかもしれない。それで同じ名前なのかもね。
メアリー2が、いわゆるこの時代の世間一般の人を描いてるように私には見えた。女優の仕事に誇りを持っているようだが、筋書き通りの振る舞いは、自分の意志がないことを象徴しているように思う。メアリーとの対比。
時折鳴る監督者?プロデューサー?の電話は、ジョンケインを外に出さない、少し様子がおかしい人は病院内に留めるというその時代の当たり前をしっかり遂行しなさいと再認識させるよう。ジョンケインの脚本を端折ったり、ここにいることが正しいとジョンケインに言わせているところは少し心苦しくなった。(台詞とかニュアンスの記憶が違ってたらごめんなさい)
対してメアリーは、途中から自分の言葉で発したり、愛を唱えたりしてすごく自由意志のある人だった。ジョンケインと少しでも心を通わせたシーンはすごく感動的。
ジョンケインの自分語りのところ、ドラムの鼓動は心理に迫ってて、これもまた素晴らしく。
話が進んでいき…
突如、老人の声があらわれた時、
もう私驚愕したよね。
え、え?
そうか、もうそんなに年老いてたのか、、だとしたらその後のシーンは何?なわけですよ。
この老人の声で、現在や過去の時間が狂わされたよね。今見てるのは?いや、これまでのは?と。めちゃめちゃ頭が混乱する。あ、これ、この一瞬にしてジョンケインの世界に放り込まれた?って感覚。
………。
で、色々反芻してみて、最後のシーンはジョンケインの妄想か?と落ち着いたわけですけど、これ、ほんとわからない。
ジョンケインは、これまでもずーっと年老いるまで、自分の人生を振り返り、その度に過去の記憶を呼び起こされ、過去に戻されてきてたわけで。
私はこのセラピーは名ばかりで、私にはジョンケインをここに留まらせておくために記憶を辿らせているふうにしか思えない。
何年も何十年も?同じ脚本で繰り返し話してたら、そりゃ流れるように喋るようになるさ。語り始めの時は、すこし戸惑いこそあれど、一旦話し始めたらどんどん出てくるし、すらすらと言えてる。
でもね「今日の調子はどうですか?」から始まる録音、あれ、年老いたジョンは、若い声の時から何ら変わらず同じことを喋ってる。いや、その前に同じ質問をされてる。ここに来た頃に、全て戻されるように。
多分、ジョンの妄想が膨らみ始めたり、何か新しいものに触れて新しい感情が出ようとする時に、あの音声で閉じ込めようとしてるのかな。すごく残酷な推測だけれども。
ただ、最後はあたたかな愛のシーンで終わってよかったなと思う(ジョンの妄想かもしれないけれど)。でも2人が温もりのある灯りの中で、なんとも言えない表情で前を見ているのが少しひっかかりはするんだけれど。
ほんと、それで終わって良かった。
最後にさ
「今日の調子はどうですか?」って音声流れて暗転したら、もうほんとに私立ち直れなくなるわ、と余計なことを考えてしまった。
いろいろ観る人によって、他角度で考えさせられる作品。多分観た時の心情であったり、置かれてる状況だったりで、感じ方が変わるんだろうなぁと思います。こういう作品、嫌いじゃないです。
そして観劇後の皆さんの感想も、結構読み漁ってます。楽しい。
最後に、ほんとに1時間半、魂の舞台ありがとうございました!と伝えたい。体力、精神力すごく削がれることかと…!特に田中圭さん。ほんとにすごいです。皆さん最後まで走り抜けてください。応援しています。