魔法のポータルを持つ未来の世界 ファンタジーのコンセプト イラスト絵画 生成 ai | プレミアム写真 さん

【1月】

 

平均気温は1℃ほどの寒さ

 

私はいつものようにオリオン通りに流れる小さな川の鯉を眺めていた

 

吐く息が白く輝き、魂を持っていかれるような気分だった・・・

 

誰も通らないような細い裏路地

 

そこにフードを深くかぶった女性が橋の上から水面を虚ろに見ていた。

 

おいおいおいおい

 

こんなところでいったい何を・・・

 

女性はふらりと橋から川に落ちて行った・・・

 

え?

 

この川水深50㎝ぐらい・・・

 

私はがむしゃらになって彼女を助けた

 

家で震える彼女にはちみつティーをそっと入れた

 

「何があったんだい?俺には何も出来ないと思うが話してみな?意外と話すとスッキリするものだぜ」

 

2人の沈黙の間でTVのCMだけが虚しく流れた・・・「三井のすずちゃん」

 

・・・

 

この娘・・・

 

 

広瀬すず!!

 

広瀬すずは私を背中から抱きついてきて温かさを感じていた・・・

 

「ただ・・ぬくもりが欲しかった・・・」

 

すずは私の背中で温かさを感じている。

 

私の肩に落ちるのは水なのか涙なのか・・・

 

【2月】

 

今日もテレビが騒がしい・・・AGC・・・もう元気なようだね!

 

みんなが元気なのが一番いい事だ!

 

私は今日も世界平和を祈りに神社へ向かった

 

宇都宮には大きな神社がたくさんある。

 

この時期になると豆まきなんかも盛んだ

 

宇都宮二荒山神社【公式】 (@futaarasan) / X さん

いつ見ても長い階段だ・・・

 

上では豆まきが行われており歓声がやまない!

 

私はゆっくりと階段を上がっていく

 

!!!!

 

豆で足を滑らせたのか人が降ってきた・・・

 

 

ドン!

 

 

激しく衝突した私・・・

 

いってー

 

ゆっくりと起き上がり倒れている相手を気遣った・・・

 

「大丈夫ですか?」

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

そこには・・・

 

私が倒れていた・・・!?

 

ま?まさか?

 

急いで家に帰った私だが何という事だ!家の鍵が無い・・・そりゃそうだ

 

 

 

 

 

 

 

いったい私は誰なんだろう・・・

 

鏡に映る別人のような姿が美しい! 横浜流星「女性自身」で“鏡面グラビア”に挑戦 - ブック - クランクイン!トレンド さん

そんなことはもう今ではどうでも良い事だ・・・

 

とりあえずは家の鍵を奪い返しにいかなくちゃ!

 

元の場所にはジメジメとした雰囲気でしょげている私がいた・・・

 

よし!

 

とりあえずこいつボッコボコにしてやっか!

 

オラッ!!!

 

・・・・

 

・・・

 

こいつ!めっちゃ強いやん!

 

素人じゃねぇな!

 

こいつはどうやら空手を使うらしい!

 

激しい戦いで殴り合った俺たちはどちらがどちらの顔か分からないほどに腫れあがっていた。

 

俺たちは笑いながらガブリチキンで乾杯した。

 

1週間後の夜、腫れがひいた時には元通りの私だった。

 

一体何だったんだろう?空を見上げると一筋の流れ星が・・・

 

 

【3月】

 

稲木山観専寺では今年も梅の花が見事に咲いていた。

 

私はいつものように句を詠みに来ていた。

 

「カンチャンがー

 

先に埋まるとー

 

うれしいよー」

 

今日は良い句が出ない

 

・・・・

 

ふぅー

 

「カンチャンがー

 

埋まるはいいけど

 

ごごちっち」

 

イーペーコーかいっ!

 

ダメだ・・・

 

スランプだ!!

 

そこに話しかけてきた女性が・・・

 

女性「気持ち・・・分かりますよ」

 

私「だ、誰だ・・・」

 

女性「お久しぶりです」

 

私「あっ君は!みそだれやきとりかんちゃんの看板娘!」

 

www.tochinavi.net からのみそだれやきとりかんちゃん

 

女性「うまくいかない時って何もうまくいかないものですよね。」

 

私「君みたいな人でも上手くいかない時ってあるんですね?よかったら話してみてくれませんか?」

 

女性「私・・・第2回NⅰzⅰUの第2オーディションで落ちちゃって・・・落ちた理由が納得いかなくて悩んでいたんですけど・・・その理由の一つが本名が梅子っていう名前でJYPが文句言ってきやがってJYPってなんか腹立つじゃん!何がJYパークだよJYポークみたいな顔しやがって!あのくそ野郎!ただただスタイルだけで決めてんじゃねーぞスケベじじいが!そもそもキューブって何なんだよ!でけーんだよ!遊戯王かよボケー!!!!」

 

私「ちょいちょいちょいちょい!梅子ちゃん!毒吐きすぎ!もはや梅毒!」

 

梅子「はーーーーーーーーーーーーーーーーーー!スッキリした!ありがとう!じゃ!」

 

私「・・・・・・」

 

スッキリ系の梅子はどこかに行ってしまった・・・

 

いったいなんだったんだ・・・

 

川沿いの帰り道にはとてもとても小さな桜の蕾が

 

ビルの谷間に埋もれた夢も

 

いつか芽吹いて

 

花を咲かすだろう

 

信じた夢は咲く場所を選ばない

 

~【4月】に続く