ショッピングモールのテラス。
外は雨。

テラスのアルミテーブルに
舞い落ちた雨粒は
踊るようにテーブルの上を
跳ね上がる。

一つの球で跳ね上がるもの、
細かく分かれ弾け飛ぶもの、
少し溜まった水の上に
ドーム型の泡を形成するもの。

上空何千メートルもの旅の末
行き着いた軌跡。
それらが集まってはまた新たな
流れを生み出し、
新しい軌跡を作り出す。

その流れの向かう先は。
留まる先は。


形を変えながら
世界を巡る。

うまく行きそうで、
でもそうでもない。

どこに向かうのかなぁ…


求めているものと
似ているようで、
そうではないもの。

ズレが生じると
いちいち寂しさを感じたり。


この先どうなるんだろう。

何かしらの理由で、

いつもと違う苦しみを
味わうことで、

日常生活への感謝を
思い出す。


忘れてはいけないもの。


忘れた頃に苦しみ、
振り返る。



感謝。