詐欺師との「話し合い」in ワインバー(その1)
詐欺師に別れよう、といったら「話したい」といわれ話し合うことに。二人で何度か行ったことのあるワインバーに行きました。席に案内され、向かい合って座りましたが、私は特に話す気もなかったので無言。二人で数分間は「しーん」とした状態でしたが、詐欺師が先に口を開きました。詐欺師は、皮肉そうに口をゆがめて笑いながら、「あのさ、『次の人とお幸せに』ってLINEに書いてあったけど、、、あれは何?」私は、「言葉通りの意味だよ。だって、さんざん熱海の女と浮気して、しょっちゅう夜も帰ってこないんだし、そういうつもりでしょ。そっちの女がいいなら、そっちに行けば?っていう意味。」すると詐欺師は、大きくため息をついて、「あのさ、りんちゃん、何度も言うけど、オレと熱海の女とは男女の関係なんてないんだってば。確かに言い寄られて面倒にはなってたけど、オレは男女の関係は断ったし、あれ以来は2人きりでは会わないようにしてる。それにオレは金で買われるほど安い男じゃない。」「熱海の女が、子沢山のおばさんだか何だか知らないけど、男なんてどうせ誰だって抱けるんでしょ。一緒に熱海の温泉にいって男女の関係がないなんてありえない。誰が聞いたって同じ意見だとおもうよ。」「それに熱海の件だけじゃなくて、土日になると最近はしょっちゅうかえってこないじゃん。夜連絡しても、音信不通だし。」「それは、土日じゃないと、本社の社長や副社長と話し合えないから、土日に本社に帰ってるだけだよ。」「でも夜中まで何の連絡もつかないなんておかしいでしょ。LINEすら見れない、返信もできないなんてありえない。相手に見られたくないから、LINE開かないだけでしょ。海斗はいつだってスマホ肌身離さずもってトイレまでいくんだから、返信できないことがおかしい。」「そんなこないよ。副社長は一旦議論になると激しいから、スマホなんて触ってたら失礼だろ。深夜まで議論することが頻繁なんだよ。オレの不在期間が長かったから、子会社のほうの資金繰りが危なくて、どうやってマネタイズするかとか、いっそ休眠会社にしようかとかいろんな方向性で議論すべきことが沢山あるんだよ。」「いまだって、ベトナムの新規事業について話し合っているし。事業計画を立てたり忙しいんだよ。オレは、過集中なところがあるから、一旦資料をつくり始めたりすると、他のことに全然気が回らなくなるし。」詐欺師は私の目を正面から見据えながら、視線をぶらすことなく、饒舌にペラペラと話しだしました。ーーー詐欺師、嘘をつくときでも、相手の目を見て、視線を逸らすことがありません。視線もブレません。普通の人だったら、嘘をつくときは、視線が斜め上を向いて考える風になったり、目線が泳いだりしますが、詐欺師には一切それがありませんでした。多くの女が騙され続けているのは、詐欺師の周到な準備と記録による「自信をもったはっきりとした口調」「よどみのない説明」「目線のぶれなさ」にあると思います。2年半の付き合いの中で1回だけ目線がぶれたことがありましたが、それは、「熱海の女」に贈った19,800円の「針金リング」のことを指摘したとき。「女とデパートで指輪選んでたでしょう。」といったら、その時だけは明らかに動揺が見られました。が、本当にただその1回だけでした。その時はまさかそのことを私が知っていると思わず、準備がなかったのでしょう。一瞬、目線に同様が見られました。が、その時ですら、すぐに「態勢」を立て直し、再び饒舌に話し出し、落ち着きを取り戻したのでした。