紫陽花 | SCD介助生活

SCD介助生活

脊髄小脳変性症の妻と二人で生活しています。
「SCD患者家族の生活」続編として
日常の出来事を忘れないように綴る忘備録です。

 

勤め先の花壇の紫陽花が咲き始めました。

つぼみが手まり飴のようで可愛らしく思わず写真を撮ったのですが、

妻に見せたら「つぶつぶが気持ち悪い」と言われた。

 

 

昨日勤め先の施設でショックなことがありました。

ブログの記事に書けるようなことではない人の生死に関わることです。

施設の職員さんたちはそのようなことには慣れているのか淡々としたもので、

それがまた輪をかけてショックでした。

普段入居者の病状や精神状態に直に接しているのは職員さんたちで、

ご家族の方々はその状態を100%は理解していないこともあるため

職員さんたちの方にも色々とフラストレーションはあるのだと思う。

 

今年になってもうすでに施設で旅立たれた方も一人いらっしゃいます。

先日は私が運転する送迎車の後席で「もうこれ以上生きていたくない…」と、

欧米の尊厳死事情について長々と語っておられる方もいらっしゃいました。

車内には毎日を意欲的に元気に過ごしておられる方も乗っていらっしゃったので、

そのような話しをくどくどと聞かされるのは堪らないだろうなと思いました。

一方人間ドックで異常がみつかりその後の検査の結果ガンを宣告されても、

「いまさらガンなんてどうってことない」と以前と変わらず

毎日体操や散歩に精を出している方もいらっしゃいます。


勤めはじめて5ヶ月が過ぎようとしていますが、

これまであまり関心を向けなかった高齢者の生活の一端に接し、

初めて知ったことも多く貴重な経験をしています。
なにより毎回毎回「ありがとう」と感謝をされる仕事って
なかなか他にはないのではないかとつくづく思います。

昼休みにコンビニで以前関わってた雑誌を手にとり、
昔一緒に仕事をしていた人たちの名前がスタッフ欄に掲載されているのを見て、

みんなは今でも出版界で働いているのに自分だけ違う世界に来てしまい、

やるせない気持ちになることもいまだにあるのですが、

今の自分が役立てる場所で粛々と日々を頑張るしかないと思っています。