たや
激しい頭痛で目が覚めた
普段あまり頭痛を感じない俺
頭の内側から万力で締め上げられているようだ
が
薬嫌いな俺はとりあえずコーヒーをぶちこみ 街へ
暑すぎず気持ちよい夏風が肩を掠める
世界は平和だった
元気な子供が駆けている
かわいい老婆が微笑んでる
自転車を立ち漕ぎしている綺麗なお姉さんが オジサン達に今日を生きるエナジーを与えている
正義感に駆られた緑のおばさんが俺をスゲー警戒している
タバコを吸いたくなった俺は 緑のおばさんが小学生を安全に道わたしするのに感心し
ならば俺も社会のエチケットを守ろうと 歩きタバコをせずに タバコ屋前でタバコを吸いながら
おばさん ご苦労様と 心の中でねぎらっていた矢先
緑のおばさんと目があった
緑のおばさん
昼間から何やってるんだ?このコーヒー豆のようなタンクトッパーめ
あたしゃ 全て見てるよ あんたに悪さはさせないよ
的な目で 睨まれた
ふっ、、、、
そうかいそうかい
緑のおばさんよ
ならば
俺も黒のオジサンになってやるよ
二本目のタバコに火をつける
ふうーとゆっくり 威厳たっぷりに煙を吐き出す
緑のおばさんは 子供がいなくなったのを確かめて 反対側の側道から俺をにらみつける
緑のおばさんvs黒のオジサンだ
道幅は約三メートル
にらみ合いが続く
煙を吸い込む
緑のおばさんも謎な旗を翻す
一触即発だ
間合いを詰める
暑さからか 緊張からか
汗が吹き出す
緑のおばさんも 手拭いを頭からひょっとこ風に被る
やる気か?
ふんっ
黒の恐ろしさを教えてやろう
偽善に満ち溢れし緑なる者よ
子供の安全を守るという大義名分を振りかざし 自らが相容れない大人社会を憎みし者よ
黒のオジサンが 社会を見学させてやる
二人を結ぶ横断歩道
今日はやけに白黒が綺麗にみえる
緑のおばさん?
あんたの緑とはどこからくるのか?
赤目のおばさん
昼間から巻いてるのか?
ジャマイカにいきたいのか?
ハスラーか?
まさか、、
だから緑のおばさんなのか?
仕事といえ 日がな街に立ち ボランティア並に給料ももらえないのに
生活費はハスッスルして得ているのか?
なんという黒
表向きは平和を守るヒーローが
実は今のうちに将来顧客や、自分の手足となって働きそうなガキに唾をつけてるのか
やるな、、、
漆黒のおばさんだ、、、
漆黒のおばさん
ふえ、ふえ、ふえ、あんたの命を昔すくってやった恩を忘れたとは言わせないよ あんたが馬鹿みたいに走り回って車にひかれかけたのを 私がこの旗で車をなぎはらってやっただろ?
私がいなきゃ あんたなんかとっくの昔に消えてたのさ だからあんたは私の手となり足となり緑を売りさばくんだよ わかったかい!
黒のオジサン
、、、、学研、、苦悶式、、ああああ、、、
漆黒のおばさん
この旗が目に入らないのかい?
黒のオジサン
や、め、て、くれ、、
と
チャリ チャリチャリーン
狭い側道を支配していたおばさんにチャリに乗ったジイサンが
オラ 邪魔だよ ったく 周り見ろよ 糞ババア
と叫んで 走り去った
漆黒のおばさんは黒い光を瞳に宿し更に社会を憎みだした
漆黒の闇が 太陽を包んだ
漆黒のおばさん
ケッケッケッケッケッケッー トバシテヤルヨ ナニモカモ、、