短編小説 街影7 | SAGGAのブログ -LIFE IS FULL OF DRAMA-

短編小説 街影7


不思議な夢をみた

それは

真っ暗な部屋の中で 一人の男が呻いている

部屋中に散乱しているのは酒の空き瓶だ

浮浪者のような男

髪も髭も延び放題だ

その為に顔はよく分からず 年齢も分からない

部屋の中の異臭は凄まじい

生ゴミが腐った臭いと強いアンモニア臭がする

床に敷かれた布団は ビリビリに破れ

そこら中に 男のものと思われる糞尿が撒き散らされている

男は狂っているのか 泥酔しているのか 人間の言葉には到底思えない意味不明な呻きを繰り返す

フシューフシュー バババァ ナナナナナ、、、

壁紙は剥がされ そこら中に穴が空いている

ウッウッ ウッウッ


男が哭き始める

真っ暗な部屋の中 窓際に置かれた丸い鏡に ぼうっと浮かび上がる見慣れない紋様

円形の紋様の中に その円周を沿うように見たことの無い文字が黒い字で刻まれ 中心に目玉のようなものが描かれている




突然 その目玉がキョロキョロと回りだした

すると 男は泣き止み 風呂場と想われ場所に向かう

風呂桶は蓋がされているようで中は見えない

先程までの異臭とはまた違った ひどくすえた臭いが鼻をつく

髪を振り乱しながら男が風呂桶の蓋をあける


あっ、、、



つづく