まさ
人は流れに逆らいたがるくせに
流れにのる事で安心する
月曜日の朝は
どんなに晴れ渡っていても
これから始まる煩わしい五日間をいやがおうにも想像させられ気が滅入る
皆うつむき
太陽がその影を濃くする
相変わらず電車は満員
満員電車の中にも流れがある
よくあるのは
何故か皆同じ方向
ドア側を向いている
乗り降りを繰り返し
皆目の前に誰かの顔のどアップを避けるためか
皆お互いの背中を見つめている
が、
その男
55から60才
疲れたスーツ
線路脇フェンス風ヘアー
は
この月曜の邪気に当てられ
一人の力ではどうする事も出来ない人の波を 自らの覇道を貫き通す為
今まさにモーゼ発動
ドアが開く
私は外で電車にのる列にいる
車内から人々がでてくる
電車を降りる人
降りる人の為に降りる人
そして電車が警笛を鳴らす
早く乗れ愚民ども さっさと乗らぬとドアで挟み殺すぞ
人々は焦り 隣人愛を忘れ 電車に乗り込む
と
みな空いたドアとは反対側のドアを見るように立っている
が、
モーゼ一人だけ 入って来る人々を正面から見据える
そして
この広い世界で
朝一から
モーゼと俺は わずか2cmばかりを開けて 対峙する
他の皆は 静かに誰かの背中を見つめている
俺とモーゼ
身長はほぼ同じ
モーゼの熱い鼻息が俺の上唇をこがす
電車が揺れる
思わず接吻しそうな距離までモーゼがくる
あまりに近く 世界を無視する事で自我を満足させようとするモーゼに教えを説こうと私はモーゼの目をじっと見つめる
釈迦
モーゼよ お前の愚行と愚考のおかげで、この世界のバランスかみだれている 自己顕示欲にかられし脆き心よ
モーゼ
この世界は狂っている 見てみよこの哀れな者達を 求めずして他人と寄り添い 果ては周りの為という大義名分を振りかざし 無言のルールに支配され 視線のやり場にすら困っている 誰もが誰かを言い訳に使い そね言い訳に首をしめられている
釈迦
否、この世界で皆が平等に痛み分けをする為にこその無言のルール それすら解らず 世界を憎み 己の欲求に負け 誰とも解らず下らないプライドをひけらかすお前こそ 最弱の敗者だ
モーゼ
ふっ
くさい
モーゼの息は生あたたく オタマジャクシの水槽の臭いがする
ガタン
電車が揺れる
モーゼと見つめ合う俺
モーゼは一歩も引かない
と
モーゼの後ろのドアが開く
さきほどと同じく人々が出入りする
すると どうだろうか
モーゼを軸とした人々はモーゼと同じく俺をみる方向で規則的にならびだした
俺の後ろは、俺を軸としているため
モーゼ達をみるように立っている
ジハードだ
釈迦s
Vs
モーゼス
モーゼス
オマエタチハ ドコヲムイテタッテイル?
釈迦s
キサマラハ ドコヲムイテタッテイル?
流れは二つに割れ世界を二分する
最後の終点に着いた
渋谷だ
そして釈迦とモーゼ
どちらが正しい方向を向いてるか勝負の判定だが
渋谷は両側のドアが開く
引き分けだ
まずは釈迦達が向いている方向のドアが開く
釈迦達はモーゼスを掻き分け降りる
中には裏切りユダモーゼスはコロッて向きを変え釈迦ス振りながら俺達とえりた
が
モーゼは引くことなきく 私が降りたドアの反対側のドアが開くのを待ち 最後尾の釈迦スを道連れに闇へ消えた
ぶれない心
しかと見届けた
世界は水のようにその姿を変えては
また状況の被害者 を作り上げていく
世界の説明書
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/297301
流れにのる事で安心する
月曜日の朝は
どんなに晴れ渡っていても
これから始まる煩わしい五日間をいやがおうにも想像させられ気が滅入る
皆うつむき
太陽がその影を濃くする
相変わらず電車は満員
満員電車の中にも流れがある
よくあるのは
何故か皆同じ方向
ドア側を向いている
乗り降りを繰り返し
皆目の前に誰かの顔のどアップを避けるためか
皆お互いの背中を見つめている
が、
その男
55から60才
疲れたスーツ
線路脇フェンス風ヘアー
は
この月曜の邪気に当てられ
一人の力ではどうする事も出来ない人の波を 自らの覇道を貫き通す為
今まさにモーゼ発動
ドアが開く
私は外で電車にのる列にいる
車内から人々がでてくる
電車を降りる人
降りる人の為に降りる人
そして電車が警笛を鳴らす
早く乗れ愚民ども さっさと乗らぬとドアで挟み殺すぞ
人々は焦り 隣人愛を忘れ 電車に乗り込む
と
みな空いたドアとは反対側のドアを見るように立っている
が、
モーゼ一人だけ 入って来る人々を正面から見据える
そして
この広い世界で
朝一から
モーゼと俺は わずか2cmばかりを開けて 対峙する
他の皆は 静かに誰かの背中を見つめている
俺とモーゼ
身長はほぼ同じ
モーゼの熱い鼻息が俺の上唇をこがす
電車が揺れる
思わず接吻しそうな距離までモーゼがくる
あまりに近く 世界を無視する事で自我を満足させようとするモーゼに教えを説こうと私はモーゼの目をじっと見つめる
釈迦
モーゼよ お前の愚行と愚考のおかげで、この世界のバランスかみだれている 自己顕示欲にかられし脆き心よ
モーゼ
この世界は狂っている 見てみよこの哀れな者達を 求めずして他人と寄り添い 果ては周りの為という大義名分を振りかざし 無言のルールに支配され 視線のやり場にすら困っている 誰もが誰かを言い訳に使い そね言い訳に首をしめられている
釈迦
否、この世界で皆が平等に痛み分けをする為にこその無言のルール それすら解らず 世界を憎み 己の欲求に負け 誰とも解らず下らないプライドをひけらかすお前こそ 最弱の敗者だ
モーゼ
ふっ
くさい
モーゼの息は生あたたく オタマジャクシの水槽の臭いがする
ガタン
電車が揺れる
モーゼと見つめ合う俺
モーゼは一歩も引かない
と
モーゼの後ろのドアが開く
さきほどと同じく人々が出入りする
すると どうだろうか
モーゼを軸とした人々はモーゼと同じく俺をみる方向で規則的にならびだした
俺の後ろは、俺を軸としているため
モーゼ達をみるように立っている
ジハードだ
釈迦s
Vs
モーゼス
モーゼス
オマエタチハ ドコヲムイテタッテイル?
釈迦s
キサマラハ ドコヲムイテタッテイル?
流れは二つに割れ世界を二分する
最後の終点に着いた
渋谷だ
そして釈迦とモーゼ
どちらが正しい方向を向いてるか勝負の判定だが
渋谷は両側のドアが開く
引き分けだ
まずは釈迦達が向いている方向のドアが開く
釈迦達はモーゼスを掻き分け降りる
中には裏切りユダモーゼスはコロッて向きを変え釈迦ス振りながら俺達とえりた
が
モーゼは引くことなきく 私が降りたドアの反対側のドアが開くのを待ち 最後尾の釈迦スを道連れに闇へ消えた
ぶれない心
しかと見届けた
世界は水のようにその姿を変えては
また状況の被害者 を作り上げていく
世界の説明書
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/297301