開けさせるモノ | SAGGAのブログ -LIFE IS FULL OF DRAMA-

開けさせるモノ


天気の良い日というのは何気に
その陽光の強さとは裏腹に寒い日が多い

相変わらず駅のホームは人が溢れている








ホームで皆電車が到着するほうに顔を向けて電車を待っていると


俺の真っ正面に四十歳代後半の黒縁メガネさえかけてればインテリに見えると信じて疑わないという少しイヤミ感じのおじさんが俺に向き合った





俺と俺の横に立つおじさんを交互にみやりだした


俺とおじさんの間にある僅かな隙間に自分をいれろという事らしい




視線でアピールは日本人なら通常気付く

アメリカじゃまず無い




ただこのメガネは態度が良くない

顔を斜め四十五度に釣り上げ


背は俺より低いが


どけっ とやたら磨かれたメガネが命令してくる


周りの人々も皆と真逆の方向を見ているメガネに 呆れ顔


俺とメガネの距離は30センチ


俺は動けるスペースがないのでメガネを奴よりさらに上向きな角度で見下ろす

俺の横のおじさんは寝ている

メガネは俺とおじさんと その間の隙間を凝視

まだ止めないメガネ


面白い



俺は笑顔をメガネに返す


メガネの裏の眉間にシワがよる




空気はよめるが よんだ上で読まないのだ



メガネは諦めない

ごほん



出た 無言のアピール最終兵器

咳払い




息を止める俺




とメガネが諦め強引に隙間に入ろうとした瞬間


俺の横の寝ていたおじさんが



はっくしょやお~ん

て核みたいなくしゃみをした








メガネにはおじさんの朝露が舞い散り

唾臭い霧の中電車が到着


明後日の方向をみていたメガネはピンボールのクルクル状態





くしゃみおじさんは電車に乗り込み自分の一息で人が一人救われ 一人崩れた事など知らずに寝息を立てた



俺はまたいきなり来るくしゃみに怯え おじさんの背中側に隠れつつコレを書いている




人にお願いするときは素直にお願いしよう







ONE