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この前、動物病院にてとある犬と出会いました。
出会った、といっても、その日限りの出会いで、その後のことについては全く知り得ませんでしたが。
診断が鼻の「線維肉腫」ということで、一度左の鼻だけを切除して腫瘍組織を切除しましたが、浸潤の強い腫瘍であったため、結局右の鼻から腫瘍は大きくなってしまいました。
その犬はまだ5歳ということで、腫瘍にしては少し早い年齢。
決して衰えもせず、診察室に元気に入ってきて、お散歩も元気にするそうです。
人も大好きで、グイグイ引っ張って先生に甘えようとしてきます。
しかし、その犬は腫瘍がものすごく臭く、外見も汚らしい犬になってしまいました。
線維肉腫は薬物療法では治療できないので、手術と放射線での治療になりますが、腫瘍が顔の大部分に浸潤しているため、正直これ以上手は出せない状況です。
さてこの犬、あなたが飼い主ならどうしますか?
臭いのを我慢して、高額な薬代を払ってでも飼い続けたいですか?
それとも、もう5年も生きたのだから、楽にしてあげたいですか?
私は、前者を選びます。なぜなら、その犬は幸せそうでしたからです。
もし、腫瘍が脳に浸潤して、神経症状がでるなら安楽死も考えますが、それまでは、どれだけ臭くとも、どれだけお金がかかろうとも、その犬が生きていて幸せなら、私たちにはその幸せを邪魔する権利はないように思います。
私はそんなことを、放射線で白くなってしまった、けれども一途でうれしそうな瞳か

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