驚異のティーンエージャー!! ~バッカリとエベシリオ~ | FUTURE of FOOTBALL

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 エールディビジ第2節では、期待のティーンエージャーが得点をあげる活躍を見せ、チームを勝利に導いた。




 10日に行われたPSV対NECの試合で活躍したのは、PSVの19番バッカリ。7分、エリア内の左でロカディアからのパスを受けると、ドリブルで縦に仕掛ける。左足で放ったシュートは、GKのニア上隅を破り先制点をあげる。さらに47分、レキクのロングフィードをロカディアがバッカリへ落とす。右サイドからドリブルでカットインした19番は、左足でシュートを流し込んで追加点。圧巻は82分。左サイドでボールを受けると、ドリブルでDF2人をかわして右足を振りぬく。インフロントキックでカーブがかかったボールはファーサイドのネットを揺らし、チーム5点目を記録。バッカリのハットトリックの活躍でPSVが5-0で勝利した。




 ザカリア・バッカリは1996年1月26日生まれの17歳。モロッコで生まれ、幼い頃にベルギーへ移住。2008年、スタンダールの下部組織からPSVユースへと引き抜かれた。2011年に出場したマンU・プレミアカップ(U-15の世界大会)で最優秀選手賞に選ばれると、多くのヨーロッパのクラブから注目を浴びる。特に、マンチェスター・Cが強い関心を示して本格的に獲得に乗り出した。しかし、バッカリは出場機会を求めてPSVとの3年間の契約延長にサインした。16歳ですでにU-19のチームでプレーしていた逸材は、今シーズンからはトップ昇格し、デビュー戦の開幕戦では先発で起用された。両WGでプレー可能で、164cmと小柄だがパワフルなシュートを持つ。俊敏性を活かしたドリブルが最大の武器で、狭いスペースでも細かいタッチでかわしていく。代表はベルギーを選択し、ユース年代では飛び級で選出、出場歴はないがA代表にも招集されている。14日に行われるフランス代表との親善試合のメンバーにも10代で唯一選ばれており、A代表デビューに期待がかかる。




 11日にフェイエノールトとアウェイで対戦したトゥベンテは、退場者2人を出した9人の相手に4-1と完勝。この試合で先制点を決めたのが、エベシリオである。37分、右サイドから高く上がったクロスのこぼれを拾ったタディッチの折り返しに、ダイレクトで合わせた。




 カイル・エベシリオは1994年2月17日生まれ。2010年、16歳の時にフェイエノールトの下部組織からアーセナルへ移籍。翌年の2011年U-17欧州選手権では、オランダ代表として出場し、レキクやアケー、デパイ、フィルヘナらと共に優勝。トップタイの3ゴールを記録し、大会MVPであるゴールデンボール賞を獲得した。しかし、アーセナルでのトップチームデビューは叶わず、今夏出場機会を求めて母国への移籍を決意。フリートランスファーでトゥベンテへと移籍した。中盤センターを主戦場とするボックスtoボックス型のMFで、守備的にも攻撃的にも振る舞える。アーセナルのディアビとソングを足して2で割ったようなイメージである。




 育成大国のオランダでは多くのクラブが若手を次々と抜擢し、チャンスを与えている。さらに若くして海外のビッグクラブに引き抜かれた若手がレンタルされたりと、今やエールディビジは若手が経験を積む場でもある。エールディビジで経験を積んだ選手が将来的にビッグクラブや代表で主軸として活躍する、という新たなルートが確立される日はそう遠くない。