今シーズンから新たに誕生したU-21プレミアリーグ。5月20日に決勝がオールド・トラフォードで行われ、マンチェスター・ユナイテッドがトッテナムを3-2で下し初代王者に輝いた。
10/11シーズンのFAユースカップ優勝メンバーを中心に構成されたユナイテッド。しかし開幕前、W.KEANEがシーズン絶望の大怪我を負い長期離脱してしまい、純粋なCFが不在となった。JOYCE監督はMF登録の選手を最前線に置くいわゆるゼロトップの布陣で臨み、キャプテンのTHORPEを中心とした鉄壁の守備でリーグ戦を勝ち上がった。準決勝では宿敵リバプールをLarnell.COLEのハットトリック(PK2発を含む)で下し決勝へ進んだ。
一方トッテナムは、素早いパスとゴール前でのクリエイティブな崩しを特徴とするポゼッションスタイル。リーグ戦では26試合で77得点(ユナイテッドは36得点)と圧倒的な攻撃力でユナイテッドを抑えての首位通過。準決勝ではエバートンに2度追いつかれる苦しい展開ながら、終了間際のOBIKAのゴールで決勝に駒を進めた。
試合序盤はトッテナムが主導権を握った。CEBALLOSが右サイドから切れ込む得意の形から左足でミドルを狙うが枠の外。KANEのペナルティーアーク付近からのシュートもバーに嫌われた。そして、チャンスを作り続けたトッテナムは29分、先制に成功する。CEBALLOSの左からのクロスをユナイテッドのGK AMOSがクリアミス。こぼれ球をPRITCHARDがヘディングでゴール前へ送るとOBIKAがシュートを流し込んだ。さらに前半終了間際、TUNNICLIFFEの不用意なパスを高い位置で奪うとPRITCHARDが右足一閃。豪快なミドルがネットに突き刺さり追加点を奪う。前半のユナイテッドはトップ下のJANUZAJが孤立してしまい、攻撃は右MF COLEの単発の仕掛けのみ。ほとんどいい形を作れなかった。
それでもワンプレーで試合の流れがガラッと変わってしまうのもサッカーの醍醐味。60分、ベルギー人右SB VERMIJLが裏へ抜け出し強烈なシュートで1点を返す。さらに勢いを増して攻め続けるユナイテッドは、74分にゴール前での混戦からCOLEが左足で決め同点に追いつく。そして88分、COLEが右サイドからのクロスをワントラップしてから冷静に流し込み、ついに逆転。程なくして終了のホイッスルが鳴るとスタジアムのボルテージは最高潮に達した。
最後まで諦めず、2点差をひっくり返しての大逆転劇。まさに勝負強いユナイテッドらしい勝ち方だった。今シーズン限りでの退任が発表されたファーガソンだが、彼の哲学はしっかりと育成年代まで浸透し、長期的な将来が明るいことを約束している。来季以降、若手を積極的に登用する新監督モイーズのもとでさらなる成長を期待したい。