以前から気付いていた事実なのですが、自己実現欲求の段階まで到達した自己実現者は、マズローに興味を持たない傾向があります。自らが自己実現者の特徴にピタリと当てはまっているにもかかわらず、彼らにマズロー関係の著書を読むように勧めても、「今度読んでみるよ」と軽くいなされてしまうのです。決して読みません。


彼らがマズローに関心を持たない理由としては、二つ考えられます。一つには、マズローや自己実現を誤解していること。確かにインターネット上には、マズローの原著を読んでいないのに、他人のウェブを勝手に引用して、マズロー批判、自己実現批判を展開する人々が数多くいます。これでは、マズローはインチキなのだ、と思ってしまうでしょう。


もう一つは、自己実現者はすでに自己実現欲求の世界にいるので、もはやマズローを必要としないこと。欲求階層説は、自己実現欲求へ成長していくために満たしていかなければいけない欲求構造を解説したものです。だから、もはや必要がないのかもしれません。逆に言えば、マズローに惹かれる人は、自己実現に達するための方法を模索している、すなわち、まだ自己実現していない人と言える可能性があります。


となると、マズロー自身は自己実現していたのか、という皮肉な疑問が湧くかもしれません。けれども、マズローが自分自身の研究によって自らを否定する、とはおかしな話です。多くの人々が認めるように、マズローは自己実現欲求の段階にいた、と言えるでしょう。



マズロー研究会 会長

渡辺博文

自己実現欲求の段階に到達するには、多くの場合、『承認の欲求』を満たす必要があります。しかし、承認の欲求は「ほめれば満たされる」という単純なものではありません。


たとえば、英語を一生懸命に勉強した日本人がペラペラと英語を話せるようになった時、他の人々から「英語が上手ですね」とほめられたケースを考えてみましょう。実際に英語が上手になっているわけですから、ほめられたら、うれしく感じます。また、自分の努力が実って英語が話せるようになった自覚があるので、自分自身でも自分のことを認めます。すなわち、承認の欲求が満たされるのです。


ところが、生まれてからアメリカで育ってきたアメリカ人が英語を話した時、そのアメリカ人に対して「Your English is very good! (英語が上手ですね)」とほめたらどうですか。その意味がわからないか、腹を立てるかのどちらかでしょう。アメリカ人が英語を話すのは当たり前のことであり、承認の欲求とはかけ離れています。


承認の欲求を満たすためには、「何」を「どのように」承認するかが重要です。単に、ほめればよい、と思い込むのは大きな誤りだと考えてください。



マズロー研究会 会長

渡辺博文

昔から不思議に思っていたのは、なぜ『マズローの欲求階層説 』(拙著、Kindle版)だけが売れているのか、という点です。大学受験のテスト範囲になっているのかも、と考えていたら、大違いでした。



友人に数々のインターネット・サイトを見せられて、「社会保険労務士」と「福祉」関係の資格取得に必ずと言ってよいほど、マズローの欲求5段階説が載っていたのです。資格のための勉強道具だったのですね。



ところが、それらの内容をよく読んでみたら、必ずと言ってよいほど間違いだらけなのです。そのように間違えられたマズローの本当の内容と英知を知ってもらいたくて、本日は久しぶりにブログを書きました。



マズローを知ることは、人生とは何かを知ることになります。単に仕事や試験勉強のためのものではないのです。他のホームページからの孫引きと明らかにわかる記事を読んで、マズローを理解したつもりにはなってもらいたくありません。




もし何かマズローに関する質問がおありならば、直接私に聞いてください。わかりやすく解説いたします。





マズロー研究会 会長

渡辺博文







発売して以来、コンスタントに売れ続けてきた「マズローの欲求階層説 」(渡辺博文著、Kindle版)が、このたび、とうとう一万ダウンロードを超えました。読者の皆様、ありがとうございます。



マズロー研究会

渡辺博文

電子書籍のマズロー関連本(Kindle版)の売り上げは上昇し続け、マズロー研究会への入会者も徐々に増えています。また、強力なメンバーたちも参加することになりました。


そのような中、日本の株価が上昇を続ける一方で、生活を維持するために好きでもない会社で働き続けざるを得ないビジネスパーソンも増えています。大学四年生の就職活動のために、両親のための就職活動セミナーも開催されています。何かが間違っていないでしょうか。


問題の根源は明らかであり、個人としての価値観が確立されていないからです。そのような時こそ、マズローの思想が頼りになります。マズローは明確に、人間本来のあるべき価値観を示してくれているのです。


実際には、マズローを知らないでいても、そのような価値観を確立することは可能です。いわゆる、人格者と呼ばれるような人々は、知らず知らずのうちにマズローの説く価値観を身に付けることができたのでしょう。


面白いことに、人格者の性格や考え方は、どのような職種や年齢であっても非常によく似ています。それは、マズローの価値観と同じような類のものであるからです。


もし関心を持たれた方は


sagemaslow@gmail.com

までご連絡ください。折り返しメールをお送りします。


マズロー研究会 会長

渡辺博文