餌釣りにもだいぶ慣れた頃
本屋の釣りコーナーにあった本の中でルアーを初めて目にしました。
80年代中盤でアメリカンルアー全盛期だったのか
ページ一杯のケバケバしいルアーたちに衝撃を受け
本屋に行くたびに必ず観ていたのを覚えています。その後
西山徹さんの「ヒット・バスルアー」を目にするようになり写真や文章から想像を膨らませていきました。
バグリーのルアーのフィッシュプリントはどんなやり方で塗装したんだ?
と思ったり。

当然ブラックバスという魚にも憧れていましたがなかなか機会がありませんでした。
その後縁あって違う校区の友達伝いにルアーをやる人とつりをすることが出来ました。

スピナーでブルーギルを釣り、背掛けでバスを狙うというものでしたが
一度アタリがあり水面近くに大きな口が見えただけでばれてしまい
姿は見えませんでした。
しかしスピナーが泳ぎ、ブルーギルを釣ってきた場面は
餌釣りに慣れた自分には十分に衝撃的でした。

その後もブラックバスがいるというダム2箇所ほど連れて行ってもらいましたが
冬に近い時期だったり、餌釣りで小さなバスが父に釣れたりした位で
釣ることはできずその間も憧れは強まっていくばかりでした。

その後、今は廃刊となってしまいましたが
「月刊つりトップ」が発行され、さらにさまざまなルアーやつり方を知っていくことになります。

その釣りトップの懸賞でサーモンフライのブローチ(今思えばジョックスコットかダーハムレインジャーか?)を見たのフライとの最初の出会いになります。

サーモンフライの美しさにやられてしまい何度も眺めていたのを覚えています。
これでサケが釣れるというのにもびっくりしましたが北部九州の海に近い地域の子どもが
生きた鮭に触れる機会があるはずもなく(大人になって知りましたが昔はO川にも遡上があり、現在もときたま遡上が見られるとのこと)フライは謎めいた釣りとして記憶の中に封印されることになります。

そのフライに現在はほぼ一筋なのですから、人生は予想がつかず、面白いものです。