小さい頃、母が毛糸で編んだセーターやベストなんかをほどいて、違う形にリフォーム（？）していたのを良く見ていた。
何度かその作業を手伝ったことがある。
形のあるものがどんどんと形をなくして、一本の毛糸に戻る。
それを少しずつ繰り寄せて、まんまるの毛糸だまを作っていく。
完璧なほどにまんまるな状態に作れるか・・・とか考えながら手繰り続けたものだ。
変容することは、何だかその作業に似ている。
古く、固まったエネルギーを一度丁寧にほどいて自分の内側に手繰り寄せ、
そしてまた新しい形に編みあげていく作業。
古いパターンや慣習を手荒にぶち壊していくのではなくて、少しずつ、少しずつほどいていく。
編み物って、そうゆう穏やかさがあるよね。
ミシンでの作業って、一発必中（？）みたいな感じだけど、編み物は間違えたらほどいてやり直しがきくし、変に緊張をしなくていいところが好きだったな。
変容することを恐れてはいけない。
小さく耳打ちする声に、ちょっとだけ耳を傾けながら、今年の冬は久々に編み物でもしてみようかと思ったり。
冬は布団でぬくぬくしたいね。