今回は戦争中のタバコパッケージの紹介です。
 
まずは、こちらをご覧ください。
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これは戦前の「ゴールデンバット」のパッケージです。
たぶん昭和13年頃の物です。
現在も販売されている銘柄で、定価7銭と書かれています。
戦前なので横文字英語が普通に使われています。
 
 
そして戦争中はゴールデンバットは英語で敵性語になると言う事で
『金鵄(きんし)』と昭和15年に名前が変更されました。
金鵄とは金色のトンビだそうです。
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ところで、上の2種類の金鵄の違いが分かるでしょうか?
実は定価が違います。
 
両方とも平時定価は8銭です。
そして上側は戦時負担額が7銭プラスになっています。
下側はなんと戦時負担額が15銭です。
平和な時なら8銭で買えたタバコが戦争中は負担金の追加で
大幅な価格アップとなっていたんですね。
たぶん下側のほうが戦争末期に近い物だと思います。昭和18年頃?
 
 
こちらは同じく戦争中の『ひかり』のパッケージです。
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たぶん昭和17~19年頃の物と思います。
こちらはゴールデンバットより高級なタバコです。
平時定価は10銭で戦時負担金がなんと20銭で定価が30銭となっています。
 
戦争中はタバコは贅沢品と言うことで
税金に税金をプラスしていたのでしょう。
今とあまり変わりませんね^^。
 
昔も今も愛煙家には厳しい世の中ですね。